iOS版はEU域内のみ
Epic Gamesストア、iOS/Android向けサードパーティ製アプリおよび無料アプリを提供開始
Epic Gamesはモバイル版ゲームアプリストアを公開し、自社製アプリに加えて約20本のサードパーティ製ゲームの配信を開始した。記事執筆時点では『フォートナイト』や『Fall Guys』、『Rocket League Sideswipe』などのゲームが、全世界のAndroidおよびEU域内のiOS向けに提供されている。
サードパーティ製ゲームの第一弾には『Evoland 2』や『Blade of God X: Orisols』などがラインナップされている。今後は『Eastern Exorcist』や『Mr Rider』などのゲームも追加される予定である。
それと並行してモバイル向け無料ゲームプログラムも発表され、ストアで無料ゲームを恒久的に入手できる。1月28日現在では、2月21日午前1時(日本時間)まで『Dungeon of the Endless: Apogee』および『Bloons TD 6』が提供中だ。しばらくは毎月新しいゲームが提供され、2025年内には週ごとの提供に移行する予定とのことだ。
なお日本国内ではiOS版モバイルストアは利用できないが、Android版は入手してストア機能やゲームのインストールが可能だ。ただし設定アプリの「セキュリティおよびプライバシー」内で「自動ブロッカー」を無効にするなど、いくつかの手順を踏む必要がある。
サードパーティ製ゲームに加えて、新たなアプリ機能も追加された。iOSとAndroidのゲーム全体でログインステータスが持続するEpicアカウントログインや、ゲームやアプリがいつでも最新の状態で利用できる自動更新機能といったところだ。
さらに、ゲーム開発者向けにもいくつかの発表がある。最も注目すべきは、PC版ゲームで適用されている条件がモバイル版にも適用されることだろう。これには支払いに関する収益の88/12分配や、サードパーティの支払い(Epic Gamesストア外の決済手段)に対する0%の手数料などが含まれている。
そして新プログラム「Launch Everywhere with Epic」では、2025年以降にEpic Gamesストアで配信されるUnreal Engineゲームに対し、すべてのプラットフォームとストアでロイヤリティ率が5%から3.5%に引き下げられる。
その条件は「Epicストアで他のストアよりも先に/同時にリリースすること」であり、要はApp StoreやSteam等より遅れずに配信すれば、開発者はアプリの初動期間中に利益を最大化できるというわけだ。
またEU域内で配信するiOS向け無料アプリにつき、アップルが課す「コア技術料」をEpicが代わりに支払うことも発表している。「長期的に財政的には実行可能ではないが、欧州委員会がアップルの法律違反を調査する間」は行うとのこと。EpicはEUに対して、アップルへの圧力を強めるよう働きかけることになりそうだ。