噂のダイナミックアイランドは確認できず

「iPhone SE 4」新たなダミーモデル画像と動画が公開

Image:Hadrian/Shutterstock.com

アップルが次期廉価モデル「iPhone SE 4」をまもなく発表すると噂されるなか、新たなダミーモデルの画像と動画がネット上で公開されている。

著名リーカーのMajin Bu氏はXにて「iPhone SE 4はこんな風に見える」という画像をシェアしている。先日もアップル未発表製品のリークに定評あるSonny Dickson氏がダミーモデルを公開していたが、その特徴とおおむね一致している印象だ。

https://twitter.com/MajinBuOfficial/status/1883515308788642130

ボディのデザインはiPhone 15以降の曲面エッジ(角が丸みを帯びる)よりもiPhone 14以前のフラットエッジ(直線的でシャープ)に近く、iPhone 14標準モデルのシャーシを改良したとの噂を裏付けている。

また背面カメラが第3世代モデルよりも盛り上がっているのは、iPhone 15/16標準モデルと同じ48MPカメラを採用し、第3世代の12MPよりもセンサー類が大型化する可能性を示している。本体カラーがブラックとホワイトの二色であり、LEDフラッシュが背面カメラの右隣にあることは、Dickson氏の画像とも符合している。

かたや動画では手に持っていることから、サイズ感をうかがい知ることができる。主に背面を撮影しており、数秒だけ映された前面ディスプレイの上部にはiPhone 14のようなノッチ(切り欠き)らしきものが見えるが、投稿では言及されていない。

https://twitter.com/MajinBuOfficial/status/1883269912266944850

著名リーカーEvan Blass氏やBu氏は、iPhone SE 4にはノッチではなくダイナミックアイランド(楕円状スペース)が搭載されると主張していた。iPhone 14 Proにダイナミックアイランドが初導入されてから2年以上が経過しており、小型化したFace ID等が廉価モデルにも採用されてもおかしくはないかもしれない。

iPhone SE 4はApple Intelligenceを動かせるよう、A18プロセッサーや8GB RAMの搭載が噂されている。つまりiPhone 16標準モデルと同等の性能を持つことになるが、背面カメラをシングルにすることや、有機EL画面の素材をiPhone 13/14と同じくすることでコストダウンを図っている可能性がある。

ほか、iPhone SE 4はアップル独自設計5Gモデムを搭載した初のiPhoneになると予想されている。クアルコム製の高価なモデムと置き換えてコストを下げるとともに、バッテリー消費も大幅に減らす一挙両得を狙っていると言われている。その一方でダウンロード速度はクアルコム製に及ばず、安定性にも不安があるとのことで、ハイエンド製品に採用する前のテストも兼ねているようだ。

iPhone SE 4の開始価格は429~499ドル(約6万6000円~7万7000円)と噂されているが、「性能的にはフラッグシップ機と同等、通信速度は未知数」といったところだ。最近アップルは中国市場での売上が首位から3位に転落していたが、本製品が巻き返しのきっかけとなるのか興味深いところだ。

関連キーワード: