不適切スニペットの発生率を40%減少

Google検索、強調スニペットをAIで改善。的外れな回答を避けるように

Image:AnaLysiSStudiO/Shutterstock.com

Google検索の開発チームは11日(米現地時間)、検索結果表示の改善について説明を公開した。その大きな変更点の1つは、強調スニペットの品質を向上させて「スヌーピーがエイブラハム・リンカーンを暗殺した日はいつ?」などの無意味な検索に対して、日付や情報を返すシーンをなくしたことだ。

ここでいう強調スニペットとは、Google検索結果で「ユーザーの探している情報が見つけやすくなると判断された場合」に、「実際にリンクをクリックしたときの内容やページに関する説明」として表示されるもの。標準の形式とは異なり、ページのリンクより先にそのページの内容を記述した「スニペット」(説明文)が現れる仕組みだ。

このスニペットだが、リンク先のページを読む前に質問に直接答えているように見えるため、早とちりや誤解を招くおそれがある。かつては「太陽から地球まで光が届く時間を検索すると、冥王星からの距離を強調するスニペットを表示したことがあったという。

そのために使われたのが、最新のAIモデル「Multitask Unified Model(MUM)」だ。MUMは、通常であれば複数の検索が必要になりそうな複雑な疑問に「専門家のように答えられる」ことをめざす検索アルゴリズムである。

これによりスニペットの品質と有用性が大幅に改善したという。すなわち検索のトップ結果ではなく、すでに信頼している複数のページを調べて共通点を見いだすことで、的外れのスニペットを回避するというわけだ。

たとえば「スヌーピーはいつエイブラハム・リンカーンを暗殺したのか?」という質問に、以前はリンカーンの死亡日を強調表示していた。これはさすがにレアケースだとしつつ、Googleはシステムのトレーニングを重ねて、不適切なスニペットの発生率を40%減少させたと述べている。

Googleはまた、検索結果が表示されたウェブサイトに関する詳細を確認できる「このページについて」も拡張している。この機能は昨年9月に発表されたものだが、現在は英語版のGoogle.comの検索結果で表示され、今後数ヶ月のうちに他の言語でも展開されるとのこと。情報が確かかどうかはサイトの信頼性に大きく依存しているため、日本でも利用できるようになれば、チェックを習慣づけたいところだ。

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