iPhone 17はロボットに組み立てられる?
iPhone製造のFoxconn、生産ラインへのヒト型ロボット採用を拡大
台湾の電子機器部品製造企業Foxconnは、中国UBTechと「包括的長期提携」を結んだと発表した。
この提携により、UBTechはFoxconnの独占的ヒューマノイドロボットパートナーとなり、同社製の産業グレードのヒューマノイドを、労働者の健康に影響を与える可能性のある移動、仕分け、品質検査などの作業に使用できるかどうかをテストする。
さらに共同でロボットの動作、知覚、意思決定能力の向上から応用技術を探求するための研究施設を設立する予定とのこと。
UBTechの産業用ヒューマノイドロボットは現在、BYD、吉利汽車、Audi FAW NEV、FAW-Volkswagenなどの中国国内の工場で主に使われている。
UBTechの最高ブランド責任者マイケル・タム氏は、「自動車製造の場合、私たちのリストには何千ものタスクがある」と述べた。一方で「コンピューター、通信機器、および家電製品製造のような分野では、ヒューマノイドロボットが学習するまったく新しいスキルがある」と述べ、iPhoneやゲーム機、PCなどの製造を担うFoxconnとの「包括的長期提携」でヒューマノイドによって「複雑で繊細な生産」を支援する予定だとした。
ちなみにアップルは、新型コロナ禍の2022年にFoxconnのiPhone組み立て工場で発生した労働者の暴動騒ぎの後、iPhone製造企業に「数年のうちにiPhoneの最終組立ラインの作業員数を50%削減する」ため、製造プロセス自動化プロジェクトを開始したとされている。その結果、昨年6月にアップルが公表した年次報告書によると「製造パートナーで労働時間遵守を監視している従業員の総数」は2022年には160万人だったところが、翌2023年には140万人に減少した。特に、iPhone 15の最終組み立てラインは「大幅な自動化」が行われたとのことだ。
Foxconnによるヒューマノイドの導入の動きは、これまで人間でなければこなすことが難しかった作業をさらに自動化していくために必要なことなのかもしれない。
- Source: South China Morning Post Global Times