容量など違いの全5モデル

シャープ、クラウド&AIで最大約35%省エネな冷蔵庫。奥行き63cmの“Fit63”新モデル

編集部:平山洸太

「SJ-MF55P」

シャープは、奥行63cmの薄型設計が特徴の “Fit63シリーズ” から冷蔵庫5機種を発表。2月13日から順次発売する。ラインナップおよび税込想定価格、発売日は以下の通り。

・545L/ピラーレスフレンチドア「SJ-MF55P」オープン・41万円前後/2月20日発売
・505L/ピラーレスフレンチドア「SJ-MF51P」オープン・39万円前後/2月20日発売
・457L/ピラーレスフレンチドア「SJ-MF46P」オープン・35万円前後/2月13日発売
・429L/ピラーレスフレンチドア「SJ-MF43P」オープン・34万円前後/2月13日発売
・457L/どっちもドア「SJ-MW46P」オープン・35万円前後/2月13日発売

「SJ-MF55P」(左)、「SJ-MF51P」(右)
「SJ-MF43P」(左)、「SJ-MW46P」(中央)、「SJ-MF46P」(右)

クラウド上のAIが生活パターンを学習することで、最大約35%の節電を実現したという冷蔵庫。無線LANに接続して利用できる「つないでもっと節電」の進化により、従来の約30%から節電効果が向上した。

節電25とつないでもっと節電に対応

最大約25%の省エネを実現する「節電25」機能に加えて、無線LANの接続によりさらに学習を行うことが可能。ドア開閉の時間帯を学習することで、生活パターンに合わせて冷却コントロールが行える。また、生活パターンに合わせた除霜運転にも対応している。

ソーラー発電の余剰電力を有効活用するための機能も搭載。新たに、クラウド上の気象予報から情報を取得し、日射量が多いときに消費電力の多い除霜運転を行う「おひさま除霜」に対応。太陽光発電の余剰電力を有効利用できるとする。

ソーラー家電連携に加えて、おひさま除霜に新対応

さらに前モデルから搭載の「ソーラー家電連携」にも引き続き対応。自宅の太陽光発電のエネルギー状況を生活パターンや発電実績から学習し、取得した気象予測と組み合わせて、余剰電力発生時に除霜運転をシフトする。

これまでソーラー家電連携は、同社のHEMSが必須要件となっていた。一方で、新たなおひさま除霜はシンプルな予測のためHEMSが不要だとのこと。これにより他社のソーラー発電でも余剰電力を活用できるようになったとしている。

食品ロスを削減するための仕組みとして、冷凍食品をたっぷり保存できるとする「メガフリーザー」を採用。たとえば、SJ-MF55Pの冷凍ゾーン全体の容積は162Lとなる。また使い忘れ防止の仕組みとして、冷凍食品を収納するためのトレイを採用。SJ-MF55P/MF51Pは「タテ置き名人」、SJ-MF46P/MW46P/MF43Pは「4切り名人」となっている。

左がタテ置き名人、右が4切り名人

また食品を長く美味しく保存するため、冷却スピードをアップさせる「快速冷凍」、通常よりも低温で保存することで霜付きを抑える「新鮮冷凍」に対応する。

AIoT機能を活用した食品ロス対策に対応。スマートフォンアプリから「使い切りメモ」に買った食材などを登録しておくことで、冷蔵庫から献立提案や期限切れのメッセージ、食品の保存方法のメッセージを受けられる。同社のヘルシオやホットクックと連携し、約2600種類のメニューを利用することが可能。

ほか環境への取り組みとして、再生プラスチック材の使用料を最大約2.8倍に向上。たまご仕切りについては、抗菌作用のある竹粉を配合した、バイオマス複合プラスチックを採用した。またフレンチドアモデルについては、オートクローズの動作範囲を約20度から約30度に拡大することで、10日に1回発生していたというドア閉め忘れの減少を図っている。

バイオマス複合プラスチックを採用したたまご仕切り
約30度の状態からオートクローズが作動するようになった

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