VGP2025で金賞受賞の注目モデル
まさに最高峰ゲーミングヘッドセット。ノイキャン&音質も優秀!コルセア「VIRTUOSO MAX」レビュー
ゲーミングヘッドセットは、名前の通り主にPCゲームを楽しむためのマイク付きヘッドホンだ。そして、これほど独自の進化を遂げているオーディオ機器のカテゴリは他にないだろう。
その中で、コルセアが2024年11月に発売したばかりの注目ゲーミングヘッドセットが、「CORSAIR VIRTUOSO MAX WIRELESS」。低遅延の2.4GHzとBluetoothのワイヤレス同時接続対応、そしてゲーミングヘッドセットでは珍しい、ノイズキャンセルにも対応する多機能モデルだ。
そのクオリティの高さから、国内最大のオーディオ・ビジュアルアワード「VGP2025」において、3万円以上のゲーミングヘッドセットのカテゴリの中で「金賞」を受賞している。
この記事では実際の検証結果をもとに、 VIRTUOSO MAX WIRELESSの全貌をチェック。FPSからRPGまで幅広いジャンルのゲームを実際にプレイした音質と体験レビュー、そして音楽再生やオンライン会議のマイク音質など、日常での使い勝手もお届けしよう。
2.4GHzとBluetoothを同時接続!2系統のミックス再生が可能
ゲーミングヘッドセットでは一般的なブラックだけでなく、ホワイトカラーが用意されるのも本機の魅力だ。これは近年増加している “白コーディネートゲーマー” や、無機質で洗練された美学を追求するユーザー層にもピッタリ。ミニマルなデザインが印象的だ。RGBライティングはもちろん無効化できる。
そしてVIRTUOSO MAX WIRELESSは、接続機能も豊富なゲーミングヘッドセットだ。PCだけでなく、PlayStation 5/4、Nintendo Switch、Xboxといったコンソールゲーム機を幅広くサポートする。また、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスでも利用可能。
ポイントは “デュアル・コネクテッド・ワイヤレス・ヘッドセット” と呼ばれる、2系統入力によるミックス再生への標準対応。本機はBluetoothと2.4GHz低遅延ワイヤレスに対応するが、この2つを同時接続・同時再生することができる。また、3.5mmのオーディオプラグによる有線接続にも対応する。
このミックス機能は、たとえば「Switchでゲームをプレイしながら、スマホのDiscordを使ってボイスチャットで会話したい」「PCゲームをしながら、周回プレイのBGMとしてスマホで音楽を流す」など、ゲーマーの利用シーンに即したものだ。本体ハウジングの左右それぞれボリューム操作ができ、同時接続しても操作に混乱しづらい。とにかく芸の細かいモデルだ。
ノイズキャンセル+Dolby Atmos対応でサウンド機能はパーフェクト
VIRTUOSO MAX WIRELESSは、音質とサウンド機能も本格的だ。50mmのグラフェンドライバーを搭載し、20Hz〜40kHzというワイドレンジな周波数帯域をカバーする。
ハイエンドモデルの証でもあるANC(アクティブ・ノイズキャンセル)にも対応。実際にPCゲームプレイ時に試してみると、気になるPCのファン音やエアコンのノイズを低減し、プレイに集中できることを確認した。FPSで敵の足音を聞きたいシーンでも、ANCによって無音状態を作れることにはプレイ上も有利に働く。
特筆するべき機能として、立体的な音場を楽しめるDolby Atmos(Dolby Atmos for Headphones)フォーマットにも対応。専用のPC向けソフトウェア「iCUE」のセットアップを済ませて2.4GHzワイヤレスで接続すると、Windowsのサウンドの設定から選べる立体音響にDolby Atmosが追加される。
本機を接続中であればWindowsストアで “Dolby Accessアプリ” の有料版と同じ機能を無料で利用でき、すべてのゲーム、映画や音楽でもDolby Atmosを扱えるようになる。またiCUEソフトウェアでは、好みに合わせてサウンドを調整できるEQ(イコライザー)はもちろん、SonarWorks SoundIDによるサウンドのパーソナライズも可能と、実に多機能を極める。
4タイトルのゲームプレイで「VIRTUOSO MAX WIRELESS」体験
検証タイトルには、FPSゲームとして『Apex Legends』と『VALORANT』、RPGゲームとして『メタファー:リファンタジオ』、アクションゲームとして『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を選んだ。
まずはFPSタイトルの『Apex Legends』と『VALORANT』から。『Apex Legends』では上下方向の音までクリアに定位するため、敵の位置特定や索敵もしやすくなる。『VALORANT』では、ゲーム中の繊細な音の変化を感じられ、壁越しの足音や遠距離の銃声を判別できるところも効果的だ。
両タイトルとも、Dolby Atmosのオン/オフによる違いは、重要なポイントとしてサウンドとしての誇張感がほとんどない。左右方向は大きく変わらず、前後の距離感の定位がアップ。そして情報量豊富で余裕あるサウンドのため、低音が鳴った状態でも足音の繊細な再現で、ゲームプレイとしても音を聞き分けやすい。
RPG『メタファー:リファンタジオ』では、3D視点のRPGとしてDolby Atmosの立体音響がゲームの没入感を引き上げた。オープニングムービーではキャラクターのセリフが頭上や左右に正確に定位し、まるで映画館にいるかのような体験を提供する。
王都グラン・トラドのようなフィールド探索時には、環境音のリアリティが際立つし、 “ニンゲン” と遭遇する序盤のボス戦では、重厚なBGMが流れバトルの空気感も一変。サウンドも含めた今どきのゲーム体験を高める実力は本物だ。
新作『モンスターハンターワイルズ』の発売を間近に備えたモンハンは、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』で体験。やはりプレイ体験としては距離感の定位がポイントで、近接武器ではカメラワークによってモンスターとの位置が入り乱れるため、横をかすめても方向を把握できるところが戦術面でのポイント。
サウンド面では特に低音域の表現力が秀逸で、大型モンスターの咆哮や足音が身体に響くような迫力も感じるところに世界観としての面白みもある。
また、本機の装着感はゆったりとしていて好印象だった。形状記憶フォームを採用したイヤーパッドにより、長時間のゲームプレイであっても疲れにくいのもポイントだ。
PCゲーマーはもちろん、非ゲーマーが導入するのもアリ
音楽リスニングを体験してみると、予想外に重低音再生能力に優れたヘッドホンであることに気づいた。ゲーム体験では上手く3Dオーディオ化され、没入感と臨場感で処理されて気づきにくいが、音楽リスニングでは低音再生能力がよりストレートに伝わる。
それでいて、中高域はナチュラルさと情報量を保っている。この余裕あるサウンド再生が、VIRTUOSO MAX WIRELESSの真骨頂だ。会議ツールのGoogle Meetで会話も試してみたが、取外可能な無指向性マイクの音質が非常に良く、コミュニケーション重視でも扱えるほどだ。
ゲーミングヘッドセットとしての “全方位的なバランスの良さ”
本機はPCやコンソールゲーム機からスマホまで、幅広いデバイスをサポート。そして2.4GHzとBlutoothの2系統ミックス機能など、便利な機能が満載となっている。さらにノイズキャンセルとDolby Atmosにも対応、ヘッドセット単体の音質も通話マイク品質も良いのだから、文句なしの完成度だ。
ゲーミングヘッドセットは、ヘッドホンによるサウンド体験価値を最前線で引き上げているカテゴリー。その最先端を走る「CORSAIR VIRTUOSO MAX WIRELESS」は、ゲーマーはもちろん、ゲーマー以外が手にとっても予想外の多機能とクオリティで満足できる、最高峰のゲーミングヘッドセットとしてオススメしたい。
(提供:CORSAIR)