とりあえず精度を高める必要があります
iOS 18.3ベータ版、誤情報生成対策のためApple Intelligenceのニュース通知要約を一時停止
Appleは、不正確なニュース通知要約を生成したとの報告を受け、iOS 18.3ベータ版のApple Intelligeceにおける同機能を一時停止させ、透明性を高めるため通知要約機能全体に変更を施す予定だ。
この変更のきっかけになったのは、今月初めにApple Intelligenceの機能であるニュース通知要約機能が、UnitedHealthcareのブライアン・トンプソンCEOを殺害したルイジ・マンジョーネが自殺したという誤った情報を生成し、ユーザーに伝えた問題が報じられたことだった。実際には、この殺人犯は自殺などしていない。またこの機能は、昨年引退したプロテニスプレーヤーのラファエル・ナダル選手が同性愛者であることをカミングアウトしたという、誤った要約も表示したとBBCは伝えている。
iOS 18.3ベータ版ではほかにも、通知要約のテキストを斜体で表示するよう変更し、他の通知と見分けやすくしている。アップルは先週、通知概要に表示されるテキストがApple Intelligenceが生成したものであることを「さらに明確にする」アップデートをリリースすると予告していた。
アップル関連情報サイト9to5Macによると、アップルはこの機能の開発を継続しながら「今後のソフトウェアアップデートで」ニュース通知要約機能を再度有効にする予定だと伝えている。新しいiOS 18.3ベータ版では、通知概要機能はベータ版であり、「エラーが含まれている可能性がある」と警告している。
そのためというわけではないだろうが、iOS 18.3ベータ版にはロック画面からアプリの通知を要約するか否かを選ぶオプションも追加されている。通知要約を左にスワイプし、オプションをタップすると現れるメニューから、アプリごとに無効化できる仕掛けになっている。
なお、iOS 18.3のパブリックベータは来週リリース予定となっているが、正式版のリリース時期は現時点で不明だ。
- Source: MacRumors
- via: TechCrunch The Verge
- Coverage: BBC