初代スイッチを大幅に上回る

Nintendo Switch 2、初年度だけで2000万台を準備?品薄になる可能性はあまりナシか

Image:任天堂/YouTube

ついにNintendo Switch後継機、正式名「Nintendo Switch 2」(以後「スイッチ2」)が正式発表された。その詳細は4月2日に配信される「Nintendo Direct」にて明かされる見通しだが、最も注目が集まる発売日については現時点で「2025年」とされ、ほぼ情報が出ていない。

そんななか、初年度だけで2,000万台以上という、家庭用ゲーム機市場まれに見る台数が用意されるとアナリストが主張。株式調査会社サンフォード・C・バーンスタインのRobin Zhu氏はBloombergに対して、任天堂が強力なサプライチェーンを準備し、初年度2,000万台以上を販売するだろうと語っている。

初代スイッチは2017年に発売され、初月に274万台、同年12月末までに全世界で1,486万台を販売。かたやPS5は2020年11月発売で、2021年3月末までの約5か月間で780万台、2021年度末(2022年3月31日)時点で1,930万台だった。今回の予想はいずれも大幅に上回るものだ。

また、スイッチ2の初期在庫量は米国市場だけで「2017年3月の約2.5倍」になるとのリーク情報もあった。全世界向けにも同じ姿勢で臨むとすれば、単純計算で274万台×2.5倍=700万台近くとなる。

こうした数字は、任天堂の古川社長が「お客様の需要を満たせる数をしっかりと生産することが最重要」と述べていたこととも符合するものだ。

発売直後のPS5は、ちょうど新型コロナ禍のもとで制限を受けた生産と「巣ごもり需要」のギャップが激しく、1年以上も品薄に見舞われてしまった。だが、現在のゲーム機を取り巻く環境にはそうした障害もなく、店頭で本体が見つからない事態はあまり起こらないはずだ。

任天堂が公開したティザー動画は2分強の短さだったが、情報量は決して少なくなかった。まず現行スイッチよりも本体と画面ともに大型化し、背面のキックスタンドはU字型となり、Joy-Conと本体の取り付けは「垂直方向にスライド」ではなく「水平方向に挟み込む」方式になること。

そしてUSB-C充電端子が本体上にも追加され、新型Joy-Conはテーブル状を滑らせていることから、マウス的なポインティングデバイスとして使えると示唆したようだ。PS5とXbox Series X|Sともに外付けマウスに対応しているが、スイッチ2が標準コントローラーで利用できるとすれば、主にPC移植タイトルでの使いやすさが期待できるだろう。

その一方で、スイッチとの後方互換性につき「一部のソフトは対応しない」場合があるとも明かされていた。同じNVIDIA製チップを使っているはずだが、現行モデルのTegra X1は2015年1月に発表されたものであり、完全なソフトウェア資産の継承は難しいのかもしれない。

Nintendo Switch 2の正式発表を受け、任天堂の株価は東京株式市場で6%近く下落していた。これまでのリーク情報と全く同じでサプライズがなかったためだが、4月のNintendo Directや4月のユーザー体験会で新作ソフトを小出しにすることで、徐々に盛り返していきそうだ。

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