新型AirPods ProやApple Watchに健康センサーが追加されるタイミング
アップル、今年秋にAI健康コーチングサービスを提供開始?
アップルの複数サブスクリプションまとめサービス「Apple One」は5年以上前にスタートし、最近わずかに機能が追加されたものの(Apple News+など日本では未提供のもの中心)、完全新規のサービスが登場することはなかった。が、今年後半には「AIによる健康コーチング」が加わる可能性があるようだ。
同社の内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、アップルが開発中の完全新規有料サービスにつき、長年にわたり記事を書き綴ってきた。それは「ウェルネスとコーチングサービス」と呼ばれるもので、最近の記事でも改めて「AIベースのコーチングサービス」と表現している。
これまでの報道によると、この新サービスは次のようなものだ
- 独自アプリを用意
- 月額課金制となる
- ユーザーの運動意欲を維持し、食生活の改善とより良い睡眠をサポートする
その構想は、AIとApple Watchのデータを活用し、特定のユーザーに合わせた提案やコーチングプログラムを作成するというものだ。
また、別の記事でGurman氏は「アップル製デバイスが収集したデータから、食事、睡眠、運動に関する推奨事項を生成する機能が含まれている」「Peloton Interactive社のテレビ接続型ワークアウトデバイス(訳注:筋トレ特化の「Peloton Guide」)で提供されている機能と同じく、カメラを使ってユーザーが運動中のフォームを追跡し、修正するコンセプトもある」とも語っている。
つまり、現在のApple Fitness+がエクササイズプログラムの提供に重点を置いているのに対して、この新AIサービスは健康データを分析し、より健康的な生活を送るためのインテリジェントな提案を行うというわけだ。
Gurman氏は、新サービスがApple Oneに含まれるかどうかを明確にしていない。が、他の有料サービスと同じく、セットとする可能性は高いだろう。
また、このAIコーチングサービスが年内にデビューを飾るのか、少し先になるのか、確たる情報は今のところない。が、米9to5Macは2025年が適切なタイミングだと指摘している。
1つには、アップルがiOS 18で初めてAI機能「Apple Intelligence」を導入したばかりであること。今のところ7割以上のユーザーが「あまり価値がない」と反応していたが、それだけに価値が実感できる新機能は急務でもあり、次期「iOS 19」でも大きく前進する可能性は高いだろう。
第2に、Gurman氏は「刷新された健康アプリを計画中」だと主張している。それと並行して、AIコーチング機能の独自アプリが登場してもおかしくはない。
今後アップルは、未発表の製品に新たな健康関連機能を組み込むと予想されている。第3世代AirPods Proには心拍数測定センサーが搭載され、次期「Apple Watch Ultra 3」と「Apple Watch Series 11」には高血圧の検出機能も搭載される見通しだ。
これら新たな健康関連センサーは、収集できる健康データを充実させ、新サービス「Apple Coach(仮)」の立ち上げに大いに貢献することだろう。その折には、Appel Fitness+のように「ただし日本を除く」にはならないと願いたいところだ。