中国では販売できなさそう

「iPhone 17 Air」は5.5mmの薄さ、ただしeSIM専用か

Image:Vladimka production/Shutterstock.com

アップルが今年秋に発売すると噂の超薄型モデル「iPhone 17 Air」につき、「最も薄い部分」が5.5mmになるとの噂が報じられている。

これは同社のサプライチェーン情報に精通するアナリストMing-Chi Kuo氏が、ブログ記事にて主張していることだ。

さらにKuo氏は、本製品には物理SIMカードスロットがなく、完全にeSIM対応のみになると述べている。こうした予想は複数の情報源から伝えられており、他の「iPhone 17」シリーズもeSIM専用となる諸国が広がる可能性があるだろう。

もしも5.5mmという数値が正しければ、iPhone 6の6.9mmという記録を大幅に塗り替え、史上最も薄いiPhoneとなる。また、iPhone 16およびiPhone 16 Plusよりも約30%、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxよりも約33%も薄くなることを意味する。

最新の13インチiPad Proの厚さはわずか5.1mmであり、iPhone 17 Airはその領域に近づく可能性がある。iPad Proのようなタブレットは表面積が大きく、バッテリーが薄型化しやすい利点があるが(そのため11インチの方が少し厚い)、スマートフォンでは難度が高い。

iPhone 17 Airの薄さ予想には幅があるものの、おおむね5mm~6mm台であり、Kuo氏の予想もその範ちゅうに収まっている。「最も薄い部分」が5mmとしても、おそらく背面カメラの突起部は少し厚めなのだろう。本製品の背面カメラは、48MPのメインカメラが1つだけだと予想されている。

もっとも、Kuo氏はiPhone 17 AirがiPhone全体の売上を大幅に押し上げるとは見ていない。1つには、中国市場ではeSIM専用端末が販売できないからだ。eSIMは匿名でのスマホ利用が可能となり、当局の監視や追跡が難しくなるためとの説もある。

もう1つは「部品のダウングレードと高価格、現行モデルと同じユーザーエクスペリエンス」のためとのこと。これに先立ち、iPhone 17 Airは「A19 Pro」チップではなく「A19」が搭載され、スピーカーも1つだけになるとの噂もあった

が、米BloombergやThe Wall Street Journalといった大手メディアは、本製品が従来のPlusモデルに置き換えられる位置づけであり、Proモデルよりも低価格になると報じていた

iPhone 17 Airは薄型化とコスト削減を兼ねて、初の独自開発5Gモデムを搭載すると噂されている。このモデムには接続性や通信速度に難があるといわれ、高価格の製品に使うとは考えにくいが、アップルの戦略を注視したいところだ。

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