銃を撃たずに教養を高められます
『Doom』でワイングラスを片手に美術品を鑑賞する『The Gallery Experience』が無料公開
id Softwareが1993年にPC版をリリースした『Doom』は、比較的軽量で移植が容易く、またソースコードが公開されているため、改造のハードルも低く、様々なバージョンが存在している。腸内細菌を使って表示する研究者も現れたほどだ。
一方で攻撃的な色合いが強いものの、ワインを片手に美術館めぐりをそる優雅なMOD『Doom: The Gallery Experience』が公開された。
モッダー(ゲーム改造職人)のフィリッポ・メオッツィ氏とリアム・ストーン氏は、オリジナルゲームの最初のマップである「E1M」をインタラクティブなアートギャラリーに変えた。
ワイングラスや缶ビールを振り回しながらクラシックな名画の数々を鑑賞し。現金を集め、ギフトショップでアイテムを購入できる。BGMはヨハン・セバスティアン・バッハの『無伴奏チェロ組曲第1番ト長調』であり、とことん格調高い。
一般的な『Doom』のMODと異なり、本作はオリジナルの『Doom』エンジンを使わず、Construct 3(2Dゲームの開発に特化したエンジン)を使っているという。オリジナル版の動きとインターフェースの感触を再現するため、様々なバージョンの『Doom』を7時間かけて研究したとのことだ。
.ioとNewgroundsで無料公開されたブラウザゲームであり、作者らは「この体験はidSoftwareの『Doom』の美しく改装され再構築したE1M1で、ワインを飲んで無料のオードブルを楽しみながら、歩き回って美術品を鑑賞できる」と述べている。
さらに各アート作品は、メトロポリタン美術館の関連ページにリンクされており。美術品の来歴や物語を知ることができる。『Doom』で教養を高めるという、かつてない体験を味わいたいところだ。
- Source: itch Newgrounds
- via: Ars Technca