安全に安眠を提供

BOSCHがAI搭載みまもりベビーベッドを発表。ミリ波レーダーで心拍や呼吸まで監視

Image:Bosch

ドイツの技術企業Boschは、AIとセンサーにより乳児を詳細に監視できるベビーベッド「Revol」を発表した。ゆっくりとベッドを上下させるゆりかご機能なども搭載しており、むずかる乳児をあやす手間をなくすことが可能だ。

Revolが備える機能で、もっとも両親を安心させるのは、ベッド上に伸びるアームに搭載されるカメラだろう。OHPの書画カメラのようなものだが、これによってベビーベッドの内側および周囲の状況を常にライブ映像で確認できる。

Image:Bosch

さらにこのカメラに並んでミリ波レーダーセンサーを備え、乳児の心拍や呼吸を正確に測定できるとのことだ。心配しすぎるのも良くないが、乳児には何の予兆や病歴がなくとも、眠っている間に、いつのまにか死亡してしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがある。SIDSにはこれといった予防方法がないが、心拍や呼吸を常に監視してスマートフォンで常にそれらのデータを確認できる機能は、両親に大きな安心感をもたらすだろう。

他にも、Revolには窒息などの原因になりやすい毛布やぬいぐるみなど柔らかいものが乳児の顔にかかるような位置にあれば警告を発することができる。さらに温湿度センサーや空気の清浄度を測る機能も搭載されている。

Boschによると、Revolはまず中国市場にこのベビーベッドを投入することを計画しているとのことだ。また、2026年には米国での発売を予定して、必要な法規制に対応した製品を準備するとしている。

Revolはまだ価格も発表されていないが、Boschの担当者は1200ドル程度にしたいと考えていると述べている。

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