ディスプレイ内蔵の分だけ他社スマートグラスより高価
Halliday、ディスプレイとプロアクティブAIアシスタント搭載のスマートグラス発表
ウェアラブル機器のスタートアップHallidayはCES 2025にて、「プロアクティブ」なAIアシスタントとディスプレイを搭載したスマートグラスを発表した。本製品は2025年第1四半期の終わりまでに出荷され、価格は399~499ドルになる見通しだ。
このスマートグラスの右上にある「DigiWindow」は、世界最小・最軽量のニアアイディスプレイ(ユーザーの眼近くに配置される画面)であり、「視力が完璧な人でも視力矯正が必要な人でも」情報を確認できるとのこと。
ユーザーの視界の右上隅に3.5インチの画面として表示され、視界をほとんど遮らず、明るい日光の下でも視認でき、かつ他人には見えないように設計されているという。これらは、導波路(光を特定の経路に沿って伝送し、ユーザーの眼の前に仮想画像を表示)技術により実現するものだ。内蔵ディスプレイは処方レンズにも、レンズを全く使わない場合にも対応している。
そしてプロアクティブAIアシスタントは、内蔵マイクで会話を聞き取り、ユーザーのニーズを予測し、指示される前にサポートを「能動的に」提供する。内蔵ディスプレイはAIと連動しており、例えば会議中に複雑な質問に先回りして回答したり、重要な議論の要点をまとめたり、会議後に要約したメモを作成できると述べられている。
さらにインターネット検索や最大40か国語の翻訳、音声メモのテキスト化、リアルタイムの道案内や音楽再生中の歌詞表示もできるとのこと。ほか、テレプロンプター(視線を変えずに読める台本)機能を備えているのがユニークである。
これらAI機能を使うには、Bluetooth経由でスマートフォンに接続する必要があるが、同社は使用するAIモデルや追加費用については言及していない。音声コマンド、タッチセンサーに加えて、付属のトラックパッド内蔵リングでも(他人に気付かれずに)操作ができるという。
本製品の重さは35g、バッテリー持続時間は最大8時間、カラーはマットブラックとべっ甲色の2色展開とのこと。予定価格の399~499ドルはMetaのRay-BanスマートグラスやSolos Air Go Visionの299ドルより高価だが、これら競合製品はディスプレイを搭載していない。