今やフラグシップ機で60Hzは珍しいほど

iPhone 17シリーズ、全モデルが120Hz画面になる可能性高まる

Image:RAMAN SHAUNIA/Shutterstock.com

現行のiPhone 16シリーズでは、Proモデルが120Hzディスプレイを備える一方で、標準モデルは60Hzに留まっている。だが、今年秋の「iPhone 17」シリーズでは全モデルが120Hzディスプレイを搭載する可能性が浮上している。

中国SNS・Weiboを拠点とするリーカーの数码闲聊站(Digital Chat Station)氏は「サプライチェーンの素材」が、iPhone 17標準モデルの画面リフレッシュレートは向上するとの噂を裏付けていると主張している。

今回の投稿では具体的な数値には言及していないが、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏は「ProMotion」画面だと述べていた

ProMotionとは最大120Hzの可変リフレッシュレートであり、まずiPad Proに導入され、2021年以降のiPhone Proモデルに搭載されている。必要に応じてリフレッシュレートを変更し、スクロールをスムーズにしたりタッチ/ペン操作のレスポンスを向上させる一方、静止画を表示しているときは低く抑えてバッテリー消費を節約するしくみだ。

数码闲聊站氏のいう「サプライチェーンの素材」とは、おそらくLTPO(低温多結晶酸化物)パネルだろう。LTPOは主に有機ELディスプレイに使われるバックプレーン技術であり、ProMotionを支えている。現行のiPhone 16およびiPhone 16 PlusはLTPS(低温多結晶シリコン)パネルにより、リフレッシュレートは最大60Hzに制限されている。

上記のYoung氏は、iPhone 17標準モデルのほか薄型の「iPhone 17 Air」にもProMotionが搭載されると主張している。つまりフラッグシップ機はすべてProMotionディスプレイが採用され、Proモデルがリフレッシュレートで際立つことはなくなる見通しだ。すでにGoogleなど競合他社のフラッグシップ機も上限60Hzは姿を消しており、ごく自然な展開だろう。

今後、iPhone Proモデルのディスプレイ面での差別化は、画面下Face IDとUPC(アンダーパネルカメラ)やゼロベゼルによる「真の全画面」となるのだろう。前者は画面から穴をなくし、後者は画面をエッジ部分まで広げるものだ。

数码闲聊站氏は、iPhone 15‌標準モデルが48MPのメインカメラ(だがProモデルよりセンサーサイズが小さい)を搭載することや、iPhone 12のディスプレイ仕様を正確に予想していたことがある。

関連キーワード: