時計を身に着けたくない健康志向ユーザー向け
「第3世代AirPods Pro」は心拍数測定センサー搭載?今後もヘルスケア機能が続々追加か
アップルが将来のAirPodsに健康関連機能を組み込むとの噂は、何度か伝えられてきた。その最新情報を、同社の内部事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者が紹介している。
最新のニュースレターによると、アップルは「多数の生理学的測定値」を追跡する新型センサーなど、幅広いヘルスケア機能の開発に取り組んでいるという。
主に注力しているのは、心拍数を確実に測定できるセンサーとのこと。社内テストではApple Watchで取得できるデータの方が正確だが、時計を身に着けたくない人、フィットネストラッカーの予備が欲しい人にとってはセールスポイントにもなり得るという。
この機能をAirPodsに実装できる日も「そう遠くない」とされ、次世代AirPods Proに間に合うかもしれないとのこと。AirPods Proの第3世代モデルは、2025年発売とみられている。
ほか、Gurman氏は噂の体温センサー(外耳道から測定するため正確といわれる)にも言及しつつ、「今後数年のうちに」展開されると述べている。ちょうどApple Watchが、年を追うごとに健康関連機能が追加されてきたように。
また、アップルはAirPodsに内蔵するカメラの開発も進めているという。一度は中止されたが、AIとApple Intelligenceが主軸になるに伴い、プロジェクトが復活したとのこと。
このカメラについては、「iPhoneのFace IDと同種の赤外線カメラ」「低解像度のカメラセンサー」との説がある。Meta Ray-banスマートグラスのように、ライブストリーミングできるかどうかは不明だ。
AirPods内蔵カメラ計画は、AIチームとAirPodsチームの両方にとって「優先プロジェクト」だとGurman氏は指摘している。もっとも、この技術が製品に反映されるのは、再び中止にならないと仮定しても、あと数年はかかるようだ。
今年秋、AirPods Pro 2はファームウェア更新により、「聴覚の健康」(医療器グレードの聴覚補助を含む)機能が追加された。ヘルスケア機能の充実がApple Watchの売上を後押ししたように、アップルはAirPodsも健康関連製品として市場を広げていく意図かもしれない。