アナリストMing-Chi Kuo氏が予測
「15インチMacBook Airが2023年発売」説にさらなる裏付け。Airモデル初の「Pro」チップ搭載版もあり?
新たなM2チップを搭載したMacBook Airや13インチMacBook Proが発表されたばかりだが(後者は17日午後9時から注文受付)、今後は大型の15インチMacBook Airや、12インチMacBookが「復活」するとの噂もある。
これらの報道を受けて、有名アナリストが15インチMacBook Airについては詳細な情報の追加をしつつ、次期12インチMacBookに関しては否定的な見解を述べている。
アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏によると、15インチMacBook Airは2023年の前半に量産が始まり、発売は第3四半期以降になるとのことだ。さらにKuo氏は、本製品にはM2チップ(35Wアダプタ付き)と「M2 Pro」(67Wアダプタ付き)という2つのCPUオプションが用意されるかもしれない、と付け加えている。
Appleシリコン(M1以降)搭載のMacBook Airはファンレス設計で知られているが、発熱が無印よりは大きいはずの「Pro」チップが搭載されるとすれば、筐体設計がどうなるのかは興味深いところだ。
Bloombergの名物記者Gurman氏は、この15インチMacBook Airは「(M2チップ搭載の)13.6インチMacBook Airの大型版」だと説明していた。もともとアップルは、15インチモデルを新型13インチMacBook Airと同時に発表する予定だったが、「その計画を棚上げして13.6インチ版に集中する」ことに決めたそうだ。
また、「次期12インチMacBookが2023年末か2024年初に発売を計画中」との噂も、Bloombergが伝えていたことだ。こちらに関しては、Kuo氏は「今のところ何も聞いていない」と述べて、否定的なニュアンスをほのめかしている。
興味深いのは、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏の見解だ。Young氏は15インチMacBook Airについては、「実際は15.2インチ」とツイートして事実上、肯定している。続いてつぶやいた、「MacBook Air(2022)は13.3インチから13.6インチに拡大」との予想は当たっており、いっそう信ぴょう性が強められている。
かたや12インチMacBookについては、スーパーフォロー(サブスクリプションに登録したフォロワーのみが見られるボーナス的ツイート)向けに、「アップルのノートPC戦略は、現在13インチ以上だ。話を聞いたMacBook Proディスプレイのサプライチェーン企業は、それ(12インチ)を認識していない」と述べていたという。
次期12インチMacBookは、「M2 Pro」や「M2 Max」が搭載されるとの噂話もあったが、小さな筐体に高性能なプロセッサを積むとすれば、やはり熱容量はどうするのかとの疑問が残るだろう。
とはいえKuo氏もYoung氏も、「聞いていない」「認識していない」だけであり、完全に否定したわけではない。先日の世界開発者会議(WWDC 2022)では、M2搭載MacBook Airが「軽い」と強調されていたが、それでも1.2kg以上はある。より軽い12インチMacBookの再来を望む人は、まだ希望を持ち続けてもいいのかもしれない。
- Source: Ming-Chi Kuo(Twitter)
- via: 9to5Mac