AIで調べたら、どうぞウェブサイトもご覧下さい
AIウェブ検索「ChatGPT Search」が無料ユーザーにも開放
OpenAIは、AIを活用したウェブ検索サービスである「ChatGPT Search」を、すべてのユーザー向けにリリースした。OpenAIのアカウントがあれば、誰でも利用可能になっている。
この機能を使うには、ChatGPTに送信するプロンプトに調べたい事柄を入力後、その下段にあるウェブ検索のアイコンをクリックまたはタップして、青色になった送信ボタン(上向きの矢印)をクリックすると、ウェブの検索結果が回答の概要を記した一文とともに表示される。ChatGPTのプロンプトは通常でも必要に応じてウェブの検索結果を返すが、ウェブ検索のアイコンをあらかじめ指定して青表示にしておけば、強制的にウェブ検索を行えるしくみだ。
たとえばある地域のおすすめレストランを検索すれば、人気店がズラリと列記され、青く表示される各店舗の名前また所在地名をクリックすれば、Googleマップに遷移し、店舗がある場所にピンを立てて表示される。
また、個々の検索結果の後ろには情報源となったウェブサイトへのリンクが表示される。さらに全結果の最後にも「情報源」として参照したサイトへのリンクがまとめてアイコン表示されているので、そこからリンクをたどってウェブサイトを訪れることもできる。質問によっては、回答を示したYouTubeの動画へのリンクが表示される場合もある。
「高度な音声モード」が使える(つまり、有料ユーザー)なら、ChatGPTの音声アシスタントが自然な会話で検索結果を教えてくれる。たとえば、休暇にどこかへ旅行を計画するなら、ChatGPTにその期間の目的地の天気をたずねると、ウェブ検索によって最新の天気予報を回答してくれるはずだ。
OpenAI は、この機能を実現するために、主要なニュース各社やデータ提供者と提携したと述べている。そのため、最新の株価やスポーツの最新スコアボード、天気などはウィジェット式にわかりやすく表示される。
ちなみに、記事執筆時に日本語でいくつか質問を試したところでは、質問のジャンルによっては個人のブログが情報ソースになっているケースもあった。Google検索でもそうだが、ウェブ検索はあくまでウェブを検索した結果であるため、それがどの程度信頼できるのかは、ユーザーが自分で確認し判断する必要があることに変わりはなさそうだ。
余談だが、AIが人々のウェブ検索を肩代わりするChatGPT Searchや、GoogleのAI Overviewsなどが新時代のウェブ検索として注目される一方で、これらのサービスによる情報だけでユーザーが満足してしまい、情報源となったウェブサイトやその他のウェブサイトへのユーザーの流入が減少してしまう可能性が指摘されている。
- Source: OpenAI(YouTube)
- via: The Verge TechCrunch