ミニLEDパネルは高額なため?

噂の14.1インチiPad、Proではない? ミニLEDなしの通常モデルとのアナリスト予測

Image:Mr.Mikla/Shutterstock.com

先週、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が、「14.1インチiPad Proは早ければ2023年初めに発売される」との予想を述べていた。その後にYoung氏は見解を修正し、「14.1インチはProではなく通常モデル」との予想を述べている。

この発言は、Young氏がTwitterのスーパーフォロー(サブスクリプションに登録したフォロワーのみが見られるボーナス的ツイート)向けにツイートしたものだ。それによれば、この14.1インチiPadには12.9インチiPad Proのプレミアム要素であるミニLED画面がないとのことだ。

さらにYoung氏は「通常の液晶画面になるだろう」との趣旨を述べ、ProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)も使えないとも付け加えている。つまり、おそらくProモデルではなく、ただのiPadになるというわけだ。

この発言は、ちょうどBloombergの名物記者Mark Gurman氏の「M2チップ搭載のiPad Proは9月か10月発売」との予想とも符合している。14.1インチが通常モデルだとすれば、Proモデルの発売スケジュールに影響を及ぼさないこともうなずける。

この話には続きがある。「かつてアップル幹部は、12.9インチiPad ProにミニLED画面を搭載したのはクリエイターが最大のキャンバスを欲しがったからだと語った。なぜ最大の14.1インチにLiquid Retina XDR(ミニLED画面)が載らないんだ?」というフォロワーからの質問に、Young氏が答えたものだ。

Young氏は「パネルとLEDサプライヤー両方に確認が取れた」としつつ、「10インチから14インチになることは大きな飛躍だ」と説明している。2022年における10インチの(通常の液晶)パネル価格は2023年の14インチと大差ないだろうから、低価格になる可能性がある。が、ミニLEDであれば大幅にコストが上がる!とのことだ。

たしかに現行の12.9インチiPad Proは、開始価格が14万1800円。次期モデルでは全世界でのインフレが加味されて値上がりが予想される上に、ミニLED画面を14.1インチに大型化することでのコスト増まで加われば、大変な価格となりそうだ。

14インチ以上の大型iPadが準備中との噂は、上記のGurman氏が2021年末に発信した記事にまで遡る

当時のGurman氏は「画面付きのスマートスピーカー」の文脈で語っており、Echo Show 15の対抗モデルになるとほのめかしていた。しかしEcho Show 15(当時の米国価格は250ドル)は無印iPadよりもはるかに安く、つまり「大型iPadはProモデルにならない」と示唆されていたのかもしれない。

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