他の「iPhone 17」シリーズよりも遅め
超薄型の「iPhone 17 Air」、Foxconnが量産準備を開始か
アップルが開発中と噂される超薄型モデル「iPhone 17 Air」につき、最大手の組み立てパートナーFoxconnが新製品導入(NPI)フェーズに入ったと台湾の電子業界誌DigiTImesが報じている。
NPIフェーズとは、新製品の量産に向けた初期の作業を総称したものだ。設計検証(実際に製造可能かどうかを確認)と試作機のテストから始まり、必要な部品や材料を供給するサプライヤーを選定し、量産に向けた製造プロセスを確立する。さらにパイロット生産を行って製造ラインの問題点を洗い出し、サプライチェーンと物流を調整し、本格的な量産への移行を目指す。
iPhone 17 Airは、これまでのPlusモデルの後継機種となる見通しであり、大幅に厚みが減ると噂されている。米BloombergのMark Gurman記者は、現行のiPhone 16 Proよりも約2mm薄くなると伝えていた。
このスケジュールは、他の「iPhone 17」モデルよりも遅めである。ニュースメディアThe Information(AppleInsider経由)によると、10月下旬に標準モデルのNPIフェーズがインドの工場で1始まり、Proモデルは中国で進行中とのことだった。
超薄型ゆえに、iPhone 17 AirはNPIも難航するかもしれない。内部スペースの制約が厳しいことから、物理SIMトレイが完全になくなり、スピーカーも2つから1つに減るとの報道もあった。また、より薄い基板とバッテリーも必要だが、調達に難があるとも噂されている。
もっとも、アップル独自設計の5Gモデムチップはクアルコム製よりも小さくなる見通しであり、その分だけ犠牲になる機能が少なくなる可能性もある。
画面サイズは、6.55インチ~6.65インチの間で複数の説がある。いずれにせよ「iPhone 17 Pro」よりは大きく、「iPhone 17 Pro Max」よりは小さくなる見通しだ。
背面カメラについては、The Informationは「中央に大型カメラバンプ(突出している部分)」があるとして、左上から真ん中に移されると主張していた。またアナリストのJeff Pu氏は、48MPのシングルカメラになると予想している。
当初iPhone 17 Airは超薄型を付加価値として、高価になると見られていた。が、搭載プロセッサーは非Proの「A19」、RAMは8GB、背面カメラは1つであれば、iPhone 17 Proモデルよりも性能は劣ることになる。
上記のGurman氏は、iPhone 17 Airを「新しいミッドティア(中価格帯)」モデルと表現していた。さらに、初期のアップル独自設計モデムは「ハイエンド製品では使われない」とも述べており、価格は従来のPlusモデルに準じるのかもしれない。