実質的に「超広角カメラのないiPhone 16」かも

「iPhone SE 4」、カメラ構成は背面48MP/前面12MPか

Image:Gabo_Arts/Shutterstock.com

アップルの次期廉価スマートフォン「iPhone SE 4」が、背面に48MPのシングルカメラ、前面に12MPのTrueDepthカメラ(Face ID対応)を搭載する予定だと韓国サプライチェーン情報筋が伝えている。

韓国の電子業界誌ET Newsは、現地企業のLG InnotekがiPhone SE 4用の背面および前面カメラを供給すると報じている。同社がカメラモジュールを製造することは、別の韓国メディアも主張していたことだ。ほか、台湾Foxconnと中国Cowell Electronicsもカメラ部品の供給に関わっているという。

背面カメラが48MP、前面カメラが12MPという仕様は、いずれも第3世代iPhone SE(それぞれ12MPと7MP)を超えており、iPhone 16標準モデルと同じである。iPhone SE 4を安価に抑えるため「新しく開発されたカメラではなく既存のコンポーネントを使用する」とのことだが、後者を流用するのかもしれない。

iPhone 16のメインカメラは48MPの広角レンズだが、アップルはこれを「Fusionカメラ」と呼んでいる。48MPの高解像度撮影とともに、光学2倍ズーム写真も撮れる(センサーの中央部分を切り出す)ためだ。おそらく、iPhone SE 4にも同様の機能が備わるのだろう。

iPhone SE 4は、iPhone 14と同じ全画面デザインで、Touch ID内蔵ホームボタンがなくなる代わりにFace IDを採用。6.1インチの有機ELディスプレイ、USB-Cポート、iPhone 14と同じバッテリー容量、RAM 8GBを搭載してApple Intelligenceに対応すると噂される。

そしてアップル独自設計の5Gモデムを初搭載し、低消費電力となりつつ、通信速度は従来モデルよりも落ちる可能性があると報じられていた

現行の第3世代iPhone SEは2022年3月8日に発表されたが、後継機も2025年3月頃に登場する可能性が高いと見られている。価格は約499ドル~549ドル(約7万6000円~8万3000円)と噂され、実質的に「背面カメラが1つ減ったiPhone 16」であれば、十分な競争力を持ちそうだ。

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