4cmの段差乗り越え&4way全自動ステーション搭載

Roborock、“毛がらみゼロ”のロボット掃除機「Qrevo Curv」。ブランド史上最強1万8500Paの吸引力

編集部:平山洸太

「Roborock Qrevo Curv」発表の模様

SB C&Sは、同社が取り扱うRoborock(ロボロック)ブランドのロボット掃除機「Roborock Qrevo Curv」を12月16日に発売する。ヤマダデンキおよびヤマダウェブコム専売となり、価格はオープンだが、税込24万1780円前後の実売が予想される。

毛の絡まりをゼロにするというブラシと、最大4cmまでの段差乗り越えに対応するモデル。4wayの全自動ドックが同梱し、ゴミの収集からモップも洗浄・乾燥まで自動化できるようになっている。今年9月、ドイツの国際家電見本市 IFA 2024に合わせて発表された製品が、日本にも投入される格好だ。

「Roborock Qrevo Curv」

掃除機本体は、ブランド史上最高となる1万8500Paの吸引力に対応。これにより、カーペットの毛の除去率は99.5%をアピールしている。

吸引時に使用するメインブラシとサイドブラシには、からまった毛の除去率100%、毛のもつれ度0%を実現するという「デュアル毛がらみ防止ブラシ」を採用。メインブラシは螺旋状で2つに分かれた設計とすることで、髪の毛を中央に導いて吸引する。サイドブラシは弧状の非対称デザインとすることで、回転時の遠心力を利用して毛のからみを防止するという。なおサイドブラシは、部屋の四隅を検知して自動で伸びる機構を採用。隅のごみもブラシでかき出すことで、部屋の四隅のカバー率100%を実現した。

メインブラシとサイドブラシの両方が毛がらみに対処した設計

水拭き用のモップは、最大200回/分で回転することにより「パワフルでスムーズな水拭き」を追求した。またモップもサイドブラシ同様、外側に伸縮することが可能。これにより壁とモップの隙間を0mmまで縮めたとする。

本体裏面

掃除機本体は3cmの高さを乗り越えることが可能。さらに敷居や沓摺りのような段々になっている場所であれば、合わせて最大4cmの高さを乗り越えられるという。またカーペットを検知した際には、モップとブラシも自動で2cmリフトアップする。

敷居のようなステップ状の段差であれば、最大4cmの高さを乗り越えられる

全自動ドックでは、最大60日分のごみ収集に加えて、モップの洗浄・乾燥・給水に対応。モップの洗浄は最大75度の温水を使用することにより、99.99%の最近を除去してモップの清潔さを保つとしている。またごみ収集については、花粉など0.3μmまでの微粒子を99.7%吸引して排気の綺麗さにも配慮している。

各種センサーとRGBカメラを内蔵し、床にある物体をAIで分析して回避する。認識できる物体は最大62種類で、認識した物体はアプリのマップ上にアイコン表示できる。LEDライトの搭載により、暗い部屋でも認識および回避が可能。Amazon AlexaやGoogleアシスタントをサポートするほか、Wi-Fiがない部屋でも使用できる独自の音声アシスタントも搭載した。

各種センサーとカメラを内蔵する

発表会では同社APACマーケティング責任者のDan Cham(ダン チャム)氏が登壇。10周年を迎えたRoborockの強みとして、非常に高い精度のナビゲーション、先進的な障害物の回避システム、パワフルな吸引力というソリューションが揃っていることを挙げた。

Roborock APACマーケティング責任者 Dan Cham氏

日本ではこれまでに20製品以上を発売してきたRoborockは、世界全体では170か国で製品を展開しており、今年上半期の売上は前年比で30.9%増加。これによって「世界でナンバーワンのポジションを獲得できた」とダン氏は自信を見せた。

同社では設計にあたり、「エキスパートでなくても簡単に使うことができる」ことを重視しているとダン氏。加えて、デザイン的に自宅に馴染むだけでなく、ライフスタイルにも自然に馴染むことも追求しているという。

日本市場におけるロボット掃除機についての独自調査も紹介。日本のユーザーは高品質かつ耐久性の高い製品を好む傾向があるそうだ。その一方、ロボット掃除機の国内普及率は9%に留まっているとのことで、ダン氏は「かなり大きな成長のチャンスがある」と今後の展開に期待を寄せていた。

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