予想通りの展開

「M5」搭載iPad Pro、2025年後半に量産スタートか

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今年5月に登場したiPad Proは、M4チップやタンデムOLEDディスプレイなどを搭載し、全面的に刷新したモデルとなった。その後継モデルがすでに開発中であり、2025年後半に量産が始まると著名アナリストが主張している。

アップルのサプライチェーン事情に精通するMing-Chi Kuo氏は、関連サプライヤー2社の最新情報を紹介する報告のなかで、同社の未発表製品についての情報をいくつか提供している。

まず「M5」チップ搭載iPadProの主要な組立業者は中国のBYD Electronicsであり、2025年下半期に量産に入る予定だという。同社のビジネスは、アップルの新製品が発売されることで大きな恩恵を受けるとの予想だ。

ここで注目すべきは、iPad Proの更新スケジュールが予想通りということだ。

アップルはこれまで、iPad Proの新型モデルを約18カ月ごとに投入することが多かったが、それより長いブランクが空く期間もあり、決まっているわけではない。が、現行モデルが今年5月、次期モデルが来年秋頃に発売とすれば、おおむね標準的なパターンである。

先月末、アップルがすでにM5チップの製造を台湾TSMCに発注したと報じられたばかりだ。これらは「強化されたArmアーキテクチャ」を搭載し、「高度な3nmプロセス」技術が使われるとのことだ。プロセスルール(回路線幅)に変更はないが、チップの設計を変更して集積度と性能を大幅にアップさせる方向である。

Kuo氏はM5 Macに言及していないが、新型MacBook Proは2年連続で秋に登場しており、M5 iPadProと発売時期が近いのかもしれない。アップルの最近の動向から考えれば、9月のイベントで新型iPhoneやApple Watch、AirPods Proを発表し、10~11月にM5 iPadProやMacを発売することもあり得そうだ。

また、今回の報告では噂のディスプレイ付きHomePodにも言及している。BYD Electronicsが組立を担当し、ディスプレイはTianma Microelectronicsが独占的に供給するとのことだ。

BYDとTianmaはともに中国企業だが、米国の次期大統領トランプ氏のもと、中国に対する追加関税の影響がどれほど及ぶのかも気になるところだ。

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