サムスンが先回りして折りたたみラインアップを増強?

折りたたみiPhoneが「正式な開発プロセス」入りか。早ければ2~3年後にお目見え?

Image:Framesira/Shutterstock.com

アップル社内で折りたたみiPhoneの開発が進んでいるとの噂は、これまで何度も伝えられてきたことだ。すでにサムスン初の折りたたみスマホ(Galaxy Fold)が発売されてから5年が経過したなか、ようやく折りたたみiPhoneが製品化に向けて動き出したと報じられている。

韓国Naverのニュースアグリゲーター(特定のジャンルに関する情報通)yeux1122氏によると、折りたたみiPhoneはディスプレイメーカーとの「正式な開発プロセス」に入っているとのことだ。技術的な調査段階ではなく「公式の開発ルート」であり、この情報はサプライチェーン筋から得られたという。

つまりアップルが韓国のサムスンディスプレイやLGディスプレイと協力して、コンセプト製品を現実のものにすべく始動したということだ。同社がサムスンと協力している兆しはいくつもあり、2020年には折りたたみ画面のサンプルを「大量に」発注したとのリーク情報もあった

yeux1122氏いわく、これまでアップルは技術や主要要件に対して断片的にしか対応していなかったという。先日もBloombergが。同社内に折りたたみiPhoneの試作機は存在しているが、画面の折り目が課題となっていると伝えたばかりだ。要はディスプレイ以外の本体につきトータル、かつ量産を前提にして取り組み始めたという意味だろう。

アップルが折りたたみiPhoneの開発段階にようやく入ったとすれば、実際に発売されるのは早くとも2~3年後だろう。これは概ね、2026~2027年に登場するというアナリスト予測とも一致している。

さらに興味深いのは、これを受けてサムスンが「Galaxy Z Fold(横折りタイプ)」の変種や格安モデル「FE」ラインナップ、「Galaxy Fold SE(中韓限定で発売した薄型モデル)後のデザイン変更など、折りたたみデバイス開発を加速させるとyeux1122氏が主張していることだ。

今回のリーク情報に先立ち、同氏はサムスンが2025年に「Galaxy Z Fold7(通常版)」と「Galaxy Z Fold7 SE(超薄型)」に加えて「Fold7(三つ折り)」を投入すると述べていた

サムスン電子がグループ企業を通じてアップルの動きをつかみ、先行して折りたたみ機器のラインアップを充実させるのはあり得そうなことだ。折りたたみiPhoneとは三つ折りや低価格、薄さにより差別化を図るのかもしれない。

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