折りたたんだ状態で多くのアプリが利用可能

モトローラ、折りたたみスマホ最上位「razr 50 ultra」。アウトディスプレイ大型化、カメラ&AI機能強化

編集部:平山洸太

「motorola razr 50 ultra」

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、折りたたみスマートフォンのハイエンドモデル「motorola razr 50 ultra」を12月6日に発売する。通信キャリアではソフトバンクオンラインショップとIIJmio、オープンマーケット版は各種家電量販店やECストアが取り扱う。モトローラ公式ECストアでの販売価格は178,800円(税込)。

既発売の折りたたみモデル「motorola razr 50」の上位機種として、より大きなアウトディスプレイを搭載しつつ、カメラ性能の向上、カメラシステムのAI強化などが行われたモデル。外観はソフトで高級感があるというヴィーガンレザー仕上げとなり、ミッドナイトブルーとホットピンクの2色を用意する。なお、ホットピンクはIIJmio限定となる。

ミッドナイトブルー(左)、ホットピンク(右)

razr 50と同じく、大型のアウトディスプレイにより、本体を折りたたんだ状態でもさまざまなアプリが利用可能。サイズを3.6インチから4.0インチに拡大し、「モトローラ史上最大かつ最もインテリジェントなアウトディスプレイ」を実現したとする。リフレッシュレートは最大165Hzに対応、HDR10+もサポートする。内側のディスプレイは約6.9インチの有機EL。

大型のアウトディスプレイを採用

カメラも強化。2眼構成のアウトカメラは両方とも5000万画素で、OIS(光学式手ぶれ補正)対応のメインカメラ、2倍の望遠カメラを搭載する。どちらも暗所性能を高めるクアッドピクセルをサポート。インカメラの画素数は3200万画素となっている。

カメラは2眼構成

折りたたみを活かしたカメラ機能も搭載しており、たとえば本体を横にして90度展開して持つことで、片手操作がしやすいビデオ撮影「カムコーダーモード」が利用可能。またアウトディスプレイにカメラ映像を表示させることで、高画質なアウトカメラを使った自撮りも行える。

折りたたみを活かした「カムコーダーモード」

AIを活用したカメラ機能として、撮影者の動きをもとにブレのない動画を撮影するという「適応型手ぶれ補正」に対応。オンデバイスのAIで画像を最適化する「フォトエンハンスメントエンジン」も搭載。そして新たに、シャッタースピードを自動調整して動いている被写体を鮮明に写す「アクションショット」、動いている被写体にフォーカスした動画が撮影できる「アクションショット」、光の軌跡などを撮れる「長時間露光モード」も備わった。

ほか、入力したテキストなどから画像を生成できる「Magic Canvas」(一部日本語入力非対応)、洋服などを撮影することで壁紙を生成する「スタイルシンク」といったAI機能も搭載する。Googleとのパートナーシップにより、同社AIアシスタント「Google Gemini」や「かこって検索」なども利用可能。Google Geminiについては、アウトディスプレイからの起動もサポートしている。

本体を広げた様子

プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon 8s Gen 3」を搭載。メモリ(LPDDR5X)の容量は12GBで、ストレージの一部を仮想メモリとして使うRAMブースト機能も搭載する。ストレージ(UFS 4.0)は、ソフトバンク版が256GB、オープンマーケット版が512GB。バッテリー容量は4,000mAhで、45Wの急速充電、15Wのワイヤレス充電、5Wのワイヤレス逆充電に対応する。

スピーカーはステレオでDolby Atmosをサポート。IPX8の防水性能を備える。折りたたんだ状態の外形寸法は約88.09×73.99×15.32mm、質量は約189g。

なお、オープンマーケット版は購入特典として、ディスプレイ破損の1回無料サポートが用意される。購入日から12か月間が保証期間となっており、その間に落下・衝撃などの外的要因によるディスプレイの破損や故障が起きた場合、外側もしくは内側のディスプレイを無償で修理できる。

関連キーワード: