「iPhone 17 Air」は高価格かつ入手難に?

「iPhone 17」全機種が3nmチップ搭載?「17 Air」は薄さ6mmで限定生産か

Image:asrstudio/Shutterstock.com

今年秋に発表とみられる次期「iPhone 17」シリーズのあらましにつき、著名アナリストが新たな投資家向けメモを発表した。その中では、いわゆる超薄型モデル「iPhone 17 Air」についても興味深い予想が述べられている。

この最新レポートは、投資銀行Haitong International所属のJeff Pu氏によるものだ。予想の多くは以前述べたことの繰り返しであり、アップルが計画を変更せずに準備を進めていることを示唆している。

デザインについては、iPhone 17全モデルがほぼ現行モデルと同じものを引き継ぐという。ただしiPhone 17 Pro Maxには「大幅に狭くなったダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)」が採用される予定とのこと。

具体的には、近接センサーに「メタルレンズ」技術を使うことでFace ID関連パーツが大幅に縮小するとの見通しは、やはり以前も述べていたことの再確認である。

また、搭載チップ「A19」(標準モデル用)と「A19 Pro」(Proモデル用)の両方が、iPhone 16シリーズのA18/A18 Proで使われたN3Eプロセスに対して、新たなN3Pプロセスで製造されるとのこと。N3PはTSMCの第3世代3nm技術であり、前世代のN3Eよりもチップ密度が向上し、高性能と省電力化を実現すると謳われている

A19/A19 Proが3nmチップになることは、信頼性の高いアナリストMing-Chi Kuo氏も予想していた。アップルがTSMCの次世代2nm製造プロセスに切り替えるのは、2026年になる見込みだ。

さらに注目すべきは、iPhone 17 Airの薄さだ。先週、バッテリーを薄くする上で技術的な壁にぶつかっており、バッテリーだけで約6mmになるとして、本体はさらに分厚いと示唆する噂話があった

だが、Pu氏はiPhone 17 Air本体が6mmの厚さになる可能性があると主張。「iPhone 17スリムモデルが厚さ6mmの超薄型デザインという最近の噂に同意する」としつつ、アップルが技術的な妥協を強いられることから、本製品が「大量生産モデル」になるとは期待できないという。

ボトルネックが薄型の基板とバッテリーの供給不足やコスト高だとすれば、数量を絞った限定モデルとする選択肢もあり得るのだろう。ちょうどサムスンも、超薄型を実現した折りたたみデバイス「Galaxy Z Fold Special Edition」を中国・韓国での限定販売としていたが、標準モデルよりかなり高価な価格としていた。

ちなみに、今年の最新モデルiPhone 16とiPhone 16 Plusの厚さは7.80mm、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxは8.25mmである。約2mmも薄くなれば、プレミアム価格としても説得力があるかもしれない。

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