はじめてのスマートホーム特集
スマートスピーカー「Echo」、声で操作だけじゃない“スマートホーム”で重要な理由
前回は「そもそもスマートホームとは?」というテーマで、家電やデジタルガジェットの進化と、インターネットなどインフラの整備にともない、スマート家電が普及することによって、生活がより便利に、快適になっていくということを解説した。
今回は実際にスマートホームを構築する上で欠かせない、Alexa&Echoの役割とできることについて解説していこう。
さまざまなスマート家電がAlexaで繋がる
スマート家電とは、インターネットに接続することでさまざまな使い方ができるようになった家電のこと。つまりはスマホアプリから電源のオン・オフや、より細かな設定ができるようになる、ということだ。
例えばエアコンなら、細かなスケジュール設定ができるほか、室温の変化に合わせて運転したり、スマートフォンのGPS情報に基づいて、最寄り駅に着いたら冷暖房をスタートするといった使い方ができる。
しかし、これはスマートフォンとスマート家電が一対一で通信している状態。インターネット経由にはなったものの、リモコンがスマートフォンに変わっただけとも言える。スマートホームは、さらに多くのスマート家電が連携し、スマートフォン以外での操作も取り込んだ状態だ。このときに鍵となるのが、パーソナルAIアシスタント「Amazon Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」だ。
Echoは「Alexa(アレクサ)」と話しかけるだけで、さまざまな体験ができるデバイスだ。天気予報やスケジュールを聞いたり、アラーム(タイマー)をセットしたり、音楽を再生する、といったことが音声でできる。さらにスマートホーム機能として重要なのが、音声で家電の操作ができるようになることだ。
Echoがあれば家電を音声でコントロールできる
Echoがあれば、例えば「アレクサ、エアコンでリビングを28℃にして」と話しかけるだけで、連携している家電の操作ができる。
このため、ソファに座ったままの状態やベッドに寝転がったままで、部屋の照明を消したり、テレビをつけたりができるようになる。スマートホームを構築するためには、Echo&Alexaが欠かせないのだ。
現在、Echoの選択肢には、スマートスピーカーとスマートディスプレイがある。スマートスピーカーはコンパクトなボディにマイクとスピーカーを搭載しており、話しかけて操作ができるデバイス。省スペースに設置でき、置き場所に困らないのが魅力だ。現在、5モデルが用意されており、低価格な小型モデルから、空間オーディオにも対応した高音質モデルが選べる。
スマートディスプレイは、5.5インチから15インチサイズのディスプレイを搭載した、全4モデルを用意。タブレット端末のようにタッチ操作ができるほか、カメラによるジェスチャー操作にも対応。好きな写真を表示するフォトフレーム機能やビデオ会話機能、見守り機能などが利用できる。
Echoは上記のように、スピーカーとディスプレイともに、複数の製品がラインナップされている。音質やディスプレイサイズなどから、使い方にあったモデルを選びたい。
Echoを通して生活が自動化されていく
さらに、Alexa&Echoがスマートホームに欠かせないポイントとなるのが、複数のスマート家電を連携して操作できるようになることだ。アレクサアプリにスマート家電を登録しておけば、様々な定型アクションが作れる。
例えば、「アレクサ、おやすみ」、と話しかけるだけで、エアコンや照明など複数の家電の電源をオフにできる。これなら寝室に行ったあとで、トイレの電気を消し忘れたことに気付いて渋々消しに行く、といった失敗が発生しない。
なお、定型アクションの実行条件(トリガー)は音声コマンドである必要もない。夕方7時になったら自動的にカーテンが閉まるようにしたり、人の動きをカメラが検知しなくなったら照明を消すといった設定もできる。
朝起きるときの目覚ましアラームをEchoに設定して、このアラームを止めることを実行条件にしてカーテンを開けたり、ラジオを流したり、コーヒーを淹れることもできるのだ。
このように、アレクサアプリにスマート家電を登録していくだけで、自在に連携できるようになる。さらに、ネット接続に対応してない家電をスマホから操作できるようになるスマートリモコンを組み合わせれば、ほとんどの家電がEchoから操作できるようになる。
自宅にスマートホームを構築して、生活をより便利にしていくためには、Echo&Alexaの導入が欠かせないのだ。