すでに注文済みでもRAM増量されるのか、届くまでのお楽しみ

M2/M3 MacBook Airも基本RAMが16GBに増量。8GB時代は終了

Image:Roman Chekhovskoi/Shutterstock.com

アップルは今週、M4シリーズチップを搭載した新型「iMac」と「Mac mini」、「MacBook Pro」を連日発表し、いずれも基本RAM(ユニファイドメモリ)容量は16GBとなった。それと共に、公式オンラインストアでM2/M3搭載「MacBook Air」の基本RAMも8GBから16GBに増やされ、価格は据え置きにしていることが明らかとなった。

たとえばM3 MacBook Airの基本構成は16万4800円(税込)のまま、RAMは16GBへと倍増している。M2モデルの基本構成も14万8800円のまま8GB増やされ、追加料金は請求されない。これにより、現在アップル公式サイトで販売中の全Macが16GB以上のRAMを搭載することになった。

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今後のMacはApple Intelligenceをスムーズに動かすため、16GB以上のRAMを搭載することは予想されていた。が、それはあくまで新型に限った話で、MacBook Airも次期M4モデルを待つことになると思われていただけに、現行モデルもRAM増量対象となったのは驚きである。

なお、Mac StudioやMac Proは元から32GB以上のRAMを搭載しているため、この恩恵は受けられない。

この動きは、アップル幹部が「M3 MacBook Proの基本RAMが8GBは少なすぎる」との批判を受けて、「Macのユニファイドメモリ8GBはWindows PCの16GBに匹敵する」と主張した数か月後のことである。

それから変わった事情といえば、やはりApple Intelligence対応を強調する方針だろう。同機能を動かすための最低要件はRAM 8GB以上とみられており、iPhone 16標準モデルも前世代の6GBから8GBに増量されている

AI機能には大量のRAMが必要であり、ましてMacはiPhoneよりも負荷の重い処理が求められるため、16GB以上は快適な動作には必須なのだろう(M1+RAM 8GBもApple Intelligence対応とされるが)。

この直前にM2/M3 MacBook Airを発注してしまった人は、果たしてRAM 8GBか16GBのどちらが送られてくるか気がかりだろう。とはいえ、アップルの返品処理は手続きが簡単なため、あまり心配はなさそうではある。

なお大手量販店のオンラインストアでは、今朝の時点ではRAM 8GBのまま販売していたが、31日 11時現在では、いったん販売休止しているところが多いようだ。

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