AirPodsの聴覚補助機能、カメラコントロールの機能追加も

「iOS 18.1」提供開始、Apple Intelligenceが米国英語で利用可能に

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Image:Alanya, Turkey/Shutterstock.com

アップルは、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1などの提供を開始した。本バージョンから、Apple Intelligence対応機種で米国英語に設定した場合、アップルの新たなAI機能「Apple Intelligence」が利用可能になる。

Apple Intelligenceは、日本語ではまだ利用できず、2025年内の対応がアナウンスされている。ただしシステム言語とSiriの言語をともに米国英語に設定すれば、日本にいても同機能を利用できる。

iOS 18.1から利用可能になる機能だけなく、18.2以降で実装される機能も数多い。18.1では、ライティングツールでの補助、自然言語による写真とビデオの検索、メールアプリでの優先メッセージ表示、Siriのいくつかの改良などが利用できる。

Apple Intelligenceに対応している機種は限られており、iPhoneはiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max。iPadはA17 ProまたはM1以降を搭載したモデル、MacはM1以降を搭載したMacとなる。

iOS 18.1では、Apple Intelligenceのほかにも新機能が搭載されている。注目したいのは聴覚補助機能で、AirPods Pro 2との組み合わせにより、臨床レベルの聴覚補助機能が利用可能になる。軽度から中等度難聴のユーザーを対象としたもので、各人の聴力に応じて、補聴器と同様の機能が提供される。また同じくAirPods Pro 2との組み合わせにより、ヒアリングチェックも利用可能になる。

なお、これらの聴覚補助や聴覚チェック機能を利用するには、AirPods Pro 2にファームウェアバージョン7B19以降が適用されている必要がある。

使い勝手を高める機能では、コントロールセンターに新オプションを追加。コネクティビティコントロールを個別に追加したり、構成をリセットすることができるようになった。また電話に通話録音機能が加わり、電話やFaceTimeオーディオ通話を録音できるようになる。

カメラコントロール機能も進化。iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxでは、カメラコントロールで素早く前面のTrue Depthカメラに切り替えることが可能になる。またiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxにおいても、空間写真を空間ビデオと同時に撮影できるようになる。

そのほか、以下のバグも修正した。

・iPhone 16やiPhone 16 Proが突然再起動される問題

・ポッドキャストで未再生のエピソードが再生済みとしてマークされる問題

・デバイスが発熱しているときに4K/60Hzで収録したビデオについて、“写真”でのビデオ再生のスクラブ中に動きがぎこちなくなることがある問題

・バックアップから復元したり別のiPhoneから直接転送したりしたあと、車のデジタルキーでパッシブエントリーを使用して車を解錠したりエンジンを始動することができなくなる問題

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