コントローラーボードをタテから横置きにするだけで改善するはず
「iPad mini(第7世代)」、画面が揺れる「ゼリースクロール」をハードウェア改良により解消か
「iPad mini(第6世代)」に対して挙げられていた主な不満の1つは、「ゼリースクロール」と呼ばれるものだ。タテ置きにしてウェブページなどを高速でスクロールすると、文字や画像が斜めに傾き、ゼリーのように揺れて見える現象である。
これが最新の「iPad mini(第7世代)」では、ハードウェアの改良により解決した可能性があると伝えられている。
人気のテック系ポッドキャスト「Six Colors Podcast」にて、ジェイソン・スネイル氏とダン・モレル氏はiPad mini 7について語り、ディスプレイに関する情報をいくつかシェアした。スネイル氏によると、本製品のディスプレイ関連ハードウェアに、ゼリースクロールに関して違いをもたらす「不特定の調整」が行われたとのことだ。
スネイル氏は情報源を明らかにしていないが、おそらくアップル内部から直接に入手したものだろう。ただし、現時点では誰もiPad mini 7の実物を手にしてない(発売日は23日)ため、具体的な情報はないと明言している。「私の推測では、ゼリースクロールの状況は異なるものだ。おそらく、より良くなり、なくなっているだろう」とのことだ。
ゼリースクロールが起こるのは、右側と左側で画面リフレッシュのタイミングがずれるためだ。iPad mini 6ではタテ置きした場合、ディスプレイを駆動するコントローラーボードが垂直に取り付けられていることが原因になっていると修理業者iFixitは推測していた。
この分析が当たっていれば、コントローラーボードを垂直から水平にすることで症状が軽減する可能性が高い。実際、著名リーカーの刹那数码氏は「スクリーンの組立て方向を変更し、ゼリー状のスクリーン現象を改善した」と述べていた。
ゼリースクロールに対する反応は人によりまちまちで、全く気にならない人もいれば、一度でも気づくと耐えがたいとの声もある。ともあれ、両手で持ちやすくタテ置きで使うことが多いiPad miniでは直面しやすい現象ではある。なお、アップルは正常な液晶の動作だと回答していた。
もしもゼリースクロールが軽減ないし解消していれば、ウェブサーフィン等での目の負担が減るだろう。ともあれ、正式発売後に実物での検証を待ちたいところだ。
- Source: Six Colors
- via: MacRumors