Apple Business Connectが実店舗のない企業にも拡大
アップルがビジネス支援ツールを強化。顧客へのiPhone電話やメールで企業ロゴを表示可能に
アップルは16日、「Apple Business Connect」の新機能を発表した。検証済みのすべての企業がAppleマップやウォレット、電話やメールなど同社の純正アプリ全般で、一貫したブランドと拠点の表示ができるようになる。
昨年初めに開始したApple Business Connectは、当初は物理的な拠点を持つ企業に限り、申請した場所カードに基づきAppleマップに表示するサービスだった。今回のアップデートにより、実店舗なしにオンラインで事業を展開している企業も利用できるようになった
Business Connectにより、企業はiPhoneユーザーの電話アプリやメールアプリに自社ブランドを表示できる。すでに無料で登録を受け付けており、iOS 18.2がリリースされた後、顧客向けに自社のロゴが表示されるようになる。
さらに2025年、企業は「Business Caller ID」も登録できるようになり、着信画面に企業名やロゴ、部署名が表できる予定だ。迷惑電話やその他の不要な連絡を見分けがつきやすくなるわけだ。
また、iPhoneのタッチ決済で支払いを受け付ける際に、一般的なアイコンではなく自社のロゴを表示できるオプションも追加された。アップルはこの変更により、顧客が信頼できる確認済み企業に対して決済を行っていると把握できると述べている。
企業もさることながら、ユーザーにとっても電話をかけてきた相手がスパムやフィッシングではないか確認しやすくなり、詐欺被害を未然に防げるメリットは大きい。関心のある企業ユーザーは、アップル公式サイトから連絡を取り、問い合わせてみるといいだろう。