『ザ・スーパー忍』のようにアメコミぽい敵も出る?
セガとユニバーサル、忍者ゲーム『Shinobi』映画化。『タイラー・レイク』のサム・ハーグレイヴ監督
セガは自社の人気ゲームソフト『Shinobi』を、米ユニバーサル・ピクチャーズとともに映画化することを公式に発表した。
ゲーム第1作の『忍 -SHINOBI-』は1987年にアーケード用タイトルとして登場し、その後さまざまな家庭用ゲーム機に移植された。現代に生きる忍者「ジョー・ムサシ」が、闇の世界を牛耳る巨悪「ZEED」と戦いながら連れ去られた子ども達を救い出し、首領の待つアジトを目指すというストーリーだ。近くの敵には格闘術や刀、遠くの敵には手裏剣で攻撃し、必殺の忍術(回数制限あり)で画面内の敵を一掃できるシステムはシリーズ通じてほぼ同じである。
映画版の監督は『タイラー・レイク -命の奪還-』シリーズのサム・ハーグレイヴ氏と、脚本にマーベル/Hulu『マーベル ヒット・モンキー』のケン・コバヤシ(小林研)氏。またプロデューサーはマーク・プラット・プロダクションズのマーク・プラット氏とアダム・シーガル氏、ストーリー・キッチンのドミトリ・M・ジョンソン氏、セガの中原徹氏が務め、製作総指揮はマイク・ゴールドバーク氏とティムソニー・I・スティーブンソン氏が担当する。
『Shinobi』シリーズはスピンオフ作品や移植版を含めると、全世界で約500万本が販売された。日本では、主にメガドライブ用の『ザ・スーパー忍』の印象が強いだろう。2023年末にはシリーズ最新作が開発中と発表されたが、まだ詳細は明らかにされていない。
今回の映画は、セガとユニバーサルによる『ソニック・ザ・ムービー』の大成功に続くものだ。「ソニック」映画は、キアヌ・リーブス氏がシャドウ・ザ・ヘッジホッグを演じる第3弾の公開を年末に控えている。
また、ここ数年はゲームの映画化が快進撃を続けているさなかだ。任天堂とイルミネーションによる『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は全世界興行収入14億ドル、ホラーゲーム原作の『Five Nights at Freddy’s』も2億9000万ドルを突破していた。
セガのゲームとしては、日本ではマイナーな印象もある対戦格闘ゲーム『エターナル チャンピオンズ』も実写映画化が進行中だと複数のメディアが報じていた。同社の作品は米国で意外な人気を勝ちえている場合もあり、『トージャム&アール』や『惑星ウッドストック ファンキーホラーバンド』などが実写映画化される可能性もゼロではないかもしれない