Googleは控訴

Epic GamesがGoogleに勝訴、第三者のAndroidアプリストアを求める訴訟で

Image:Epic Games

米連邦地裁のジェームズ・ドナート判事は、Epic GamesがGoogleに対して起こしていたAndroidアプリストアに関する裁判で、今年11月から3年間は、Android OSをサードパーティのアプリストアに公開し、それらを配布し、Gogole Playストアのアプリライブラリーへのアクセスを許可するよう命じる仮差し止め命令を出した。

もちろん、アプリ開発者がGoogle以外の支払い方法にアクセスすることも許可しなければならない。また、Googleが開発者に対してPlayストアを優先するよう金銭的な便宜を図ることや、他のアプリストアを優先させないよう促したりすることもできないとしている。

さらに、Googleは開発者が希望する場合、Google Playストアのアプリライブラリーをサードパーティのアプリカタログから外す手段も提供する必要がある。そして、EpicとGoogleは協力し、両社間の紛争を処理する第三者委員会を設置する。Googleは今後8か月以内に上記要件に従わなければならない。

判事は別の命令のなかで、3年という期間はこれまで障壁に阻まれていた他の開発者やアプリストアを支援するためのものだと述べている。なお、この判決は米国内に限定される。

Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは、Xへの投稿で「Epic対Googleの勝利により、Epic Games Storeやその他のアプリストアは、2025年に米国のGoogle Playストアに登場する。そこにはGoogleのスケアスクリーンや30%のアプリ税はない」 と述べた。スケアスクリーンとは、ユーザーが何らかのオプションを選択しようとしたときに、ユーザーに対し不都合があるように思わせる警告メッセージを表示し、そのオプションを利用しないようにユーザーを誘導する画面のことだ。

Googleは、今回の判決に対して控訴する声明を発表した。「判決は Epic を満足させるものと思われるものの、結局のところこうした変更は米国の消費者、開発者、デバイスメーカーに損害を与えるさまざまな意図しない結果を引き起こすことになるだろう。われわれはその根本的な判決を不服としており、控訴が保留されるまで、裁判所に Epic の要求する変更を一時停止するよう求める」とGoogleは述べている。

Epicは最近、GoogleとSamsungの両社を相手取って別の訴訟も起こしており、両社が共謀してSamsung製の端末にEpic Games Storeをダウンロードさせにくくしたと主張している。

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