あまりPixelらしさのないスマホに?

「Pixel 9a」予想CG画像が登場。やはり背面カメラバーは廃止か

Image:Lukmanazis/Shutterstock.com

Googleの次期廉価スマートフォン「Pixel 9a」の実物らしき写真が8月下旬に登場していたが、それに続き著名リーカーの情報に基づく「5Kレンダリング画像」が公開されている。

Android製品情報サイトAndroid Headlinesは、信頼性の高いリークアカウントOnleaksとの協力のもと作成したPixel 9aの予想CG画像を掲載している。

昨年のPixel 8aからの最大の変更点は、背面カメラバーの廃止だ。これは、ベトナム方面(Pixelスマホの組立工場がある)から届けられた実機らしき写真でも確認されていたことだ。

Image:Onleaks/Android Headlines

GoogleのスマートフォンはPixel 6シリーズ以降、独自開発のTensorチップとカメラバーの2つを主な特徴としている。背面カメラのすべてを収納するカメラバーは、世代ごとにデザインは変化してきたものの、Pixelスマホの代名詞的な位置づけに定着しつつある。

だが、今回のリーク画像では筐体の端から端を覆うようなカメラバーがない。カメラが平らに並び、その横にフラッシュが配置されている。数年前、LGがスマホ業界から撤退する前に発売したV60 ThinQのデザインを彷彿させる。

Image:Onleaks/Android Headlines

もう1つ注目されるのが、分厚いベゼルである。中価格帯のスマホであれば珍しくはないが、Pixel 9シリーズがベゼルの狭額化を進めているだけに、かなり分厚く見える印象だ。

おそらく今回の画像は、CAD(工場等から流出した設計図)を元に作成したと思われる。だが、Android Headlinesがタテ横などの寸法に言及していないのは奇妙にも思える。

Image:Onleaks/Android Headlines

Pixel 9シリーズは例年より発売が早めのためか、Android 15(10月15日から展開される模様)をインストールせずに出荷された。対してPixel 9aは、2025年半ばに発売が予想されており、箱から出してすぐAndroid 15が使える見通しだ。また、Pixel 8aと同じく7年間のソフトウェア・アップデートも提供されるだろう。

Pixel 9aは上位機種と同じくTensor G4チップが搭載されつつ、モデムチップは古く、衛星通信には対応しないとも噂されている。また、次期「Tensor G5」はTSMC製造の3nmチップになると予想されており、Pixel 9aはサムスン製のチップを積む最後のPixelスマホとなりそうだ。