両端をねじって接続
Google、メビウスの輪形状の“裏表の概念を超えた”両面キーボード
Googleのキーボードアプリ「Gboard」の開発チームは、新しい日本語入力方法として「Gboard 両面バージョン」を発表した。表裏一体の「うらない」キーボードのため発売予定はないが、設計図はオープンソースとして公開されている。
これまで同社は、「帽バージョン」(2023年)、「棒バージョン」(2022年)、「湯呑みバージョン」(2021年)、「スプーン曲げバージョン」(2019年)などをDIYキーボードとして発表。ユニークな文字入力環境を実現するため、さまざまなキーボードやデバイスを提案してきたとしている。
Gboard 両面バージョンは、「裏表の概念を超えたキーボード」と同社は説明。「両端をねじって接続することで、ひとひねりあるキーボード」が完成したとのこと。
開発に至った経緯については、「我々はキーボードには片面にしかキーがついていないことに気づいてしまいました。キーボードをひっくり返すとまったくキー入力ができなくなってしまうのです。この大きな問題を解決しようと頭をひねった結果たどり着いたのが、今回のキーボード」だと説明している。
このキーボードであれば、フロントエンド開発だけでなく、「バックエンド開発にもバッチリ」とのこと。つかみどころのないキーボードであることから、専用スタンドも用意されている。
今後は1行にしたフープバージョン、洗髪時に便利な防水バージョン、輪をかけてひねりをくわえた二重らせんバージョンなどを検討中。「これからもより快適な入力方法の実現に向けて、終わりなき研究開発を続けていきたいと考えています」とコメントしている。
キー数は208、質量はドーナツ約20.8個分。接続はUSB Type-Cのため両面対応となる。キースイッチはMX互換に対応し、ホットスワップをサポートする。なお、10月1日に発表した理由については、以下のように説明している。
「キーボードの発表にふさわしい日を検討していた際、101キーボードと呼ばれる101個のキーがあるタイプがよく使われていることに気がつきました。そこで、101キーボードにちなんで10月1日に公開しました」
- Source: Google