「Ear(open)」「CMF Phone 1」発表会レポート

加速度的な成長を遂げるNothing。グローバル市場成長率はスマホで693%、イヤホンで769%増

Gadget Gate

Nothing Japanは、ブランド初のながら聴き完全ワイヤレス「Ear(open)」およびサブブランド・CMFのスマートフォン「CMF Phone 1」を10月1日より発売する。これに際し、都内にて製品発表会が実施された。

高コスパスマホ「Phone(2a)」などが話題となり、加速度的なブランド成長を実現

発表会にはNothing Japanマネージングディレクターの黒住吉郎氏が登壇し、日本法人を立ち上げておよそ半年が経つことから、これまでの振り返りを実施。

4月に発売したスマホ「Phone(2a)」はブランド初のおサイフケータイ対応機で、その仕様や価格から「コスパ最強などという温かいお声をいただき、Nothingユーザーが広がる大きなきっかけになった」とコメント。7月に発売した限定モデル「Phone(2a) Special Edition」は、1時間で完売する人気ぶりを見せたという。

また、4月には完全ワイヤレス「Ear」「Ear(a)」も発表。この両モデルからイヤホンでの音声によるChatGPT連携が可能になり、AIがより身近になったとしつつ、Earは高い音質とノイキャン性能でNothingの音のレベルを引き上げたと説明。Ear(a)では初めてビビッドなイエローカラーモデルをラインナップし、人気の高さから未だに品薄状態が続いているとのこと。

Nothing Japanマネージングディレクター黒住氏

ユーザーと作るコミュニティも活発で、メンバーも携わった日本語版フォントのテストバージョンを先日リリース。デザインなどを公募してPhone(2a)のコミュニティエディションを作るプロジェクトも、世界中から1,000以上の応募があったとのことで、年内には正式発売を予定しているそうだ。

こういったプロダクトの充実によって、ブランドは加速度的な成長を実現。米調査会社カナリスのデータによると、2024年9月時点で、グローバル市場での前年同期比成長率はスマホが693%増でワイヤレスイヤホンが769%増、国内で見るとスマホ市場でのブランド別成長率は1位、ワイヤレスイヤホン市場では2位という目覚ましい結果を挙げていると語った。

新製品の「Ear(open)」は、代名詞でもある透明デザインを踏襲しつつ、本体片側約8.1gという軽量とケース厚19mmというコンパクトサイズを実現。装着性や音質にもこだわっており、「私もプロトタイプからずっと使っているが、(ながら聴きタイプで)こんなに良い音が出るんだと驚いた」と語る。

また、本機もChatGPT連携機能を有していることに触れ、「日常のどんな場面でも着けていられるオープンイヤー型との相性は非常に抜群。音声でいつでも簡単に知りたいことを知ることができるので、日々進化しているAIをより身近に使っていただきたい」と説明した。

Ear(open)は24,800円(税込)で10月1日より発売予定。すでに公式サイトで予約受付が開始されている。

Ear(open)

「レゴのようでワクワクした」カスタマイズスマホがついに日本発売

Nothingのサブブランド・CMF by Nothingも、2024年上期の成長を牽引した要因の1つだと黒住氏はコメント。同ブランドからは7月に完全ワイヤレス「CMF Buds Pro 2」、スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」、そしてスマホの「CMF Phone 1」がグローバル発表され、うちBuds Pro 2、Watch Pro 2は日本でもリリースされていた。

対してPhone 1は国内販売が未定とされてきており、「インターネットやSNS、メディアの方からも『一体日本はどうなっているんだ』と多くの声をいただいていた」とのこと。それがついに発売されるかたちとなる。

CMF Phone 1

Phone 1の最大の特徴が外観のカスタマイズ性だ。背面ケースはネジ止めされた状態で、ケースを付け替えたり上からカードケースを装着することが可能。さらにホイールパーツを取り外して、スタンドやストラップを取り付けることもできる。

黒住氏は「アクセサリーを組み合わせることで、自分好みのスマホを作り上げることができる。私自身、昨日は準備もあって色々触っていたが、レゴのような感覚で非常にワクワクした」と語る。

アクセサリー類も販売

Media Tekと共同開発したという最新SoC「Dimensity 7300」を搭載、最大16GB RAM(RAMブースター使用時)とあわせてクラス最高峰のスピーディーな処理が可能なほか、ディスプレイにおいてもクラス最高レベルのピーク輝度2,000nitを実現するなど、性能面でも進化。

8+128GBと8+256GBの2バリエーションを用意しており、公式ストアでは8+256GBモデルを44,800円(税込)で販売。すでに予約受付が開始されており、10月31日までの期間・数量限定で付け替えケース(ブルー/ライトグリーン)1点と、ストラップ/スタンド/カードホルダーを無料でもらえるキャンペーンも実施中だ。

一方の8+128GBモデルはIIJmioにて39,800円(税込)で販売される。発表会にはIIJ社のMVNO事業部 部長の亀井氏も登壇し、「Nothingは2022年の日本上陸当初から歴代全シリーズの取り扱いをさせていただいている。これはブランドのコンセプトが伝わる特徴的なデザインや、一風変わったオリジナリティがMVNOに革命を起こしてくれていると感じたからで、特にIIJmioでNothingを購入いただいている方は4割ほどが30代などの若い世代。若い層に支持されていることから、エネルギッシュな力強さを感じている」とコメント。

IIJ社 MVNO事業部 部長の亀井氏

「Nothingとのパートナーシップを活かして、Z世代や30代といった若い層にIIJmioを知っていただき、使っていただく機会にしたい」としており、発売記念のBOXセットを用意することを発表。他社からの乗り換え利用の場合になるが、8+128GBモデルと完全ワイヤレス「CMF Buds」のセットを34,800円(税込)で購入することが可能だという。

IIJmioでは通常版、発売記念BOXともに10月1日10時より販売開始される。

関連キーワード: