ニンテンドーWi-Fiコネクションの代替サーバーを使用

iOS用レトロゲームエミュレータ「Delta」がニンテンドーDSのオンラインマルチプレイに対応予定

Image:Michael San Diego/Shutterstock.com

iOS/iPadOS用レトロゲームエミュレータ「Delta」は、まもなくニンテンドーDSゲームのオンラインマルチプレイに対応する予定だ。作者であるRiley Testut氏は、Delta上で2人が『マリオカートDS』をプレイする動画をThreadsに投稿している。

この発表が驚かれたのは、DSのオンライサービス「ニンテンドーWi-Fiコネクション」(以下「WFC」)が10年以上前に終了しているからだ。どうやってネット経由のマルチプレイを実現するのか、The VergeがTestut氏に問い合わせている。

Image:Riley Testut/Threads

Testut氏によれば「melonDSのオンライン対応に基づいている」とのこと。melonDSとはオープンソースのDS/DSiエミュレータであり、WFC経由のマルチプレイが可能である。要は、melonDSの技術をベースにしているということだ。

Deltaも、非公式の代替サーバー(Kaeru、Wimmfi、AltWFC等)に接続しているという。これらは当然、任天堂が公認していないものだが、エミュレータのほか実機のDS/DS iやWiiでも利用できる。ここでは利用方法には触れないが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『マリオカート7』等もプレイが可能だ。

そして「WFC対応のDS用ゲームはすべてサポートされる」とのこと。Delta開発チームが独自のサーバーを立てる予定はないため、正式公開後はオンラインマルチプレイは無料になる。

ただし、本機能はまずPatreon(クリエイター支援の月額メンバーシップ)購読者向けのDeltaベータ版で提供される予定だという。「一般公開の日程はまだ決まっていない」とのことで、しばらく待つことになりそうだ。