使い勝手を高めたスタンダードモデル

ViXion、40%軽量化した“オートフォーカス”眼鏡「ViXion01S」。クラウドファンディング開始

編集部:平山洸太

「ViXion01S」

ViXionは、“オートフォーカスアイウェア” の新製品「ViXion01S」を発表。9月26日からKibidangoおよびGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングを開始する。実施期間は11月21日まで、発送は2025年5月以降を予定する。プランおよび価格(送料・税込)は以下の通り。

・超早期割引価格:59,800円(200台限定)
・早期割引価格:62,800円(200台限定)
・特別価格:64,800円
・2個セット割引価格:119,600円
・3個セット割引価格:179,400円

自動でピントを合わせることで、見えづらさを解決するというデバイス。見ようとする距離に応じてレンズの形状を瞬時に変化させることで、「近くも遠くもはっきり見える」視覚体験を提供するとしている。

見え方のイメージ

オートフォーカスアイウェアは、眼のピントを調整する毛様体筋と水晶体の機能をレンズが代替するという発想を実現。通常、近くを見る際には毛様体筋が緊張してしまうが、特殊なレンズで常にリラックス状態になるようサポートするとしている。

眼をリラックス状態に保てることで、眼の疲労軽減にも役立つという。さらに、近視かつ老眼のユーザーであっても、自動ピント調節によって遠くにも近くにもフォーカスを合わせることが可能だ。なお本機は医療機器ではないと案内されている。

ViXion01Sは、昨年クラウドファンディングを行った「ViXion01」の後継モデル。型番のSはスタンダードを意味しており、オートフォーカスアイウェアのある生活をスタンダードなものにしていきたいという思いを込めたとのこと。

右にあるのが従来の「ViXion01」

新モデルではデザインをアップデートし、より眼鏡に近い形状を採用。自宅だけではなく職場など、普段使いのしやすさを追求した。正面のフレーム部分(アウターフレーム)は着脱することが可能となっている。従来は右側にあったバッテリーも中央に移動し、左右のバランスも改善した。

アウターフレームには、標準で度なしレンズが挿入されているが、好みのレンズに入れ替えることができる。眼鏡店に持ち込む必要があるものの、乱視用のレンズをいれることで、これまでは補正しきれなかった乱視のユーザーにも対応。ほか、遮光や偏光のレンズをいれてサングラスのようにしたり、ブルーライトカットのレンズを入れたりもできる。

装着したイメージ

また前モデルと比べて約40%の軽量化(アウターフレームを外した状態)に成功。具体的には基板も含めて設計をやり直しており、部品点数を減らしたという。またフレームをスリム化することで、装着時の負担軽減も図っているとのこと。

アウターフレームを外した状態

連続稼働時間は最大約15時間となり、前モデルから1.5倍に拡大。瞳孔間距離も1.8倍の55〜73mmで調整できるようになっている。なお、レンズ径については前モデルと同様。ただしピントの合い方に改良を加えており、より自然に見えるようなチューニングを行ったという。

ほか改良点としては、ブザー搭載による操作音フィードバックへの対応、距離センサーの機能向上、近接センサー搭載による装着検知への対応を実施。最初の装着時にピントを合わせる操作レバーは本体左右に搭載する。また専用スマートフォンアプリを新規開発しており、ユーザーフィードバックを踏まえた新機能を追加する予定だとしている。あくまで企画中であるものの、ピントの合い方を好みに合わせてより速く/遅くできるようにすることも検討しているとのこと。

USB Type-C端子はフレーム下向きに搭載

9/24現在の暫定仕様だが、外形寸法は155.5W×42.5H×163.44Dmm、質量は31g(アウターフレームなし)/45g(アウターフレームあり)。IPX3の防滴に対応。スマートフォンとに接続にはBluetooth 5.4を使用する。焦点距離は5cm〜無限遠。充電はUSB Type-Cとなり、約3時間でフル充電できる。

ViXion株式会社 取締役 CINO 内海俊晴氏(左)、代表取締役社長 南部誠一郎氏(右)

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