10年ぐらい前にもどこかで見た気がする話
米Amazon、Fire TVのセール価格偽装で集団訴訟。定価を引き上げて割引額を大きく
米Amazonは、セール期間中の商品価格において誤解を招くような表示を行ったとして集団訴訟を起こされている。この訴訟では、Fire TVの「定価」を高めに表示し、割引き額を実際よりも大きく見せかけたとされている。
ワシントン州西部地区連邦地方裁判所に提起されたこの訴訟では、原告側は米Amazonがセールのたびに虚偽の参考価格を使用し、消費者に対してFire TVがあたかも大バーゲン価格で売られているように見せかけていたと主張。
さらには、Fire TV製品の多くは、セール期間のはるか(数か月~1年以上)前から、常態的に広告された定価よりも安価に販売されていたが、セール期間の表示には販売開始時期や定価販売していた時期に関する「重要な情報」が省略されていた。これにより、米Amazonの顧客はセール期間中に、それ以外の時期よりも高くなっているFire TVを「バーゲン価格」と思い込ませられて購入することになったという。
原告のひとりデイヴィッド・ラミレス氏は、アマゾンがこのような誤解を招く価格設定を行い、消費者に本来支払うべき金額以上の支払いを促したことが、ワシントン州の消費者保護法に違反していると主張した。
なお、今回の訴訟では2021年に米Amazonが虚偽または誤解を招くような「定価」を広告に使用することを禁じたカリフォルニア州での判例も引用されている。この訴訟では、商品の販売価格の脇に、しばしば水増しした「定価」を取り消し線と割引率で強調して示している一方、セール期間の90日前から割引表示を控えることで、セール中の割引きが本来以上に大きく感じられるようにしたとされた。ちなみに米Amazonは、この訴訟では約200万ドルの違約金と賠償金を支払って和解している。
今回の訴訟では、もし原告側の主張が認められれば、大幅な割引が受けられると誤解してFire TV製品を購入した数千人の消費者に賠償金が支払われる可能性がある。米Amazonの広報担当者は「進行中の訴訟に関してはコメントを控える」とした。
- Source: KIRO7 Yahoo Finance(KIRO7)
- via: Engadget