Wii Uの再来は避けたいはず

スイッチ後継機、製品名はそのまま「Nintendo Switch 2」?デュアルスクリーンになるとの噂も

Image:Ekaterina_Minaeva/Shutterstock.com

任天堂は「Nintendo Switch」後継機を準備中であると明かしているが、いまだに正式な製品名には言及していない。そんななか、これまで仮称として使われていた「Nintendo Switch 2」が公式な名称になる可能性があるとの噂が報じられている。

任天堂のゲームハード・ソフトに関する海外フォーラムFamiboardsには、中国で「スイッチ2」の生産は従業員1人当たり1日1000台で始まったとの投稿があった。それによれば、筐体は「初代スイッチよりもわずかに大きく、ベゼルが狭く、黒と白のJoy-Conが付き、側面に“2”があった」とのことだ。

もっとも、投稿したfwd-bwdというユーザーは過去にリークの実績が乏しく、信ぴょう性がどれほどあるかは不明である。Famiboards全般については、「スイッチ2に搭載されるRAMは12GB」など、今では定説となっている投稿も過去にいくつかあった。

その一方で、台湾メディア経済日報もスイッチ2に関するさらなる情報を発信している。すなわち、前機種よりも大型化し、より長時間のバッテリー駆動が実現し、複数のAI機能(おそらくNVIDIA DLSSを含む)をサポート。そして「デュアルスクリーンデザイン」が採用されるとのことだ。推定価格が400ドルは、複数の情報源とも一致している

このうちデュアルスクリーン、つまり画面が2枚あるとの説は、これまで聞かれなかったものだ。が、今月に入ってからにわかに信ぴょう性を増しつつある。

ゲーム業界メディアGamesIndustryのChris Dong編集長は、Xのフォロワーに対して「(初代スイッチの)画面はマトモだが……数が少なかった気がする」と意味深な発言をした。

これに先立ち、Dong氏はVGCのポッドキャスト番組でも、スイッチ2が「デュアルスクリーンタイプの製品になる」ときっぱり述べていた。ただし、「2枚目の画面」が単なるテレビになる可能性もあるとも付け加えている。

ハードウェア的に画面を2枚に増やすことは、過去のニンテンドーDSや3DSの移植をしやすくする一方で、製造コストを増やし、価格を押し上げる可能性もある。のみならず、基本を2画面とするとゲーム開発が複雑となり、ひいてはサードパーティ離れを招く恐れは、任天堂自らがWii Uで実証したことだ。

もう1つの可能性は、Dong氏が示唆したように「テレビがメイン画面、手元のスイッチ2がサブ画面」という構成だろう。とはいえ、こちらもゲームデザインを複雑にする恐れはある。

すでにソニーが「PS5 Pro」を正式発表し、今月末には東京ゲームショウ2024の開催を控えている。まもなく、任天堂からも新たな動きがあるのかもしれない。

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