マウントは自作できそうではありますが

MacとiPhoneが合体「連係カメラ」、YouTuberらがBelkin製マウントでの使用レポ公開

Image:Apple

次期macOS VenturaおよびiOS 16の目玉機能として注目されているのが、iPhoneをMacと“合体”させ、ウェブカメラとして使う「連係カメラ(Continuty Camera)」だろう。

今年6月のWWDC 2022基調講演でもデモは大きな反響を呼んでいたが、最近のベータ版でようやく有効となった。とはいえ、本機能はBelkin(デモ時にロゴが確認されている)などサードパーティ製の専用マウントを使うことを想定しており、それらが未発売のため、実際には開発者やユーザーは試すことができない……はずだった。

が、複数のYouTuberがその初期バージョンを入手したとして、「連係カメラを使ってみた」動画を公開している。

使用レポートを公開しているのは、Brian Tong氏、iJustine氏、ZolloTechの3人だ。このマウントの仕組みは、MagSafe対応iPhoneの背面に磁力で取り付け、もう一方の端に小さなプラスチック製の留め具があり、MacBookのちょうどいい場所に固定するというもの。Belkin製品にしては、驚くほどシンプルな作りである。

そうしてマウントがMacに正しく装着されると、自動的に連係カメラが起動し、MacのカメラがiPhoneのカメラへと切り替わる。

このMac+iPhone合体状態では、人が動き回っても追従してフレーム内に捉え続けるセンターフレームや、背景をぼかすポートレートモード、顔を巧みに照らして背景を暗くするスタジオ照明、さらにiPhoneの超広角カメラを使ってユーザーの顔と机の上を同時に写すデスクビューなど、様々な機能が活用できる。

Belkin製の連係カメラ用マウントは、おそらく今年秋のmacOS VenturaとiOS 16の正式リリースと同時期に発売される可能性が高いと思われる。が、気になるのがお値段だろう。同社の製品は信頼性に見合うだけの価格設定となることが多く、そう安くはならないはずだ。

そしてiOSやMacがマウント位置を認識し自動起動するということは、アップル独自規格の認証を受けているはず。そうなるとライセンス料もコストに含まれることになる。

次期macOSとiOSの正式リリース後、3Dプリンターでマウントを自作したYouTuberらが検証動画を次々と公開することもあり得そうだ。

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