【防災月間】ポータブル電源特集
自宅にあるだけで心強い!AVIOTのポータブル電源「PS-F500」「PS-F1200」を試してみた
9月1日は「防災の日」、そして9月は「防災月間」だ。防災の日の制定理由は、1923年9月1日に発生した関東大震災に由来しているが、日本では8月から9月にかけて台風被害も多い時期であり、否応なく防災意識も高まってくる。
日本に住んでいる以上、いつかは大きな災害に備えなければならない……と思いつつも、実際には災害対策が日常生活の中で優先されることは少ない。むしろ、「災害による停電なんて滅多にないし、短時間なら我慢すればいいだろう」と考えてしまいがちだ。だが当サイトは、デジタルガジェットや家電に囲まれて生活する人に向けた媒体Gadget Gate。停電を許容するのはサイトの存在意義を否定することに等しい。
そんなGadgetGate読者にとって頼りになるアイテムが、昨今注目度が高まっている「ポータブル電源」だ。「それでも防災なんて……」と思う方もいるかもしれないが、今どきのポータブル電源は、ガジェット好きの気になるポイントを押さえ進化しているし、日常使いという選択肢もある。
そんな観点から、災害対策にも日常使いにおいても実にちょうど良く出来ている製品が、AVIOTのポータブル電源 “AVIOT POWER PIECE” シリーズだ。本稿ではラインナップの中から「PS-F500」「PS-F1200」の2モデルをピックアップし、主に災害時を想定した屋内での実機レビューをしていく。
「PS-F500」「PS-F1200」の基本スペックを紹介
まず、ポータブル電源の基本スペックは電源の定格出力を表すW(ワット)、そしてバッテリー容量にあたるのがWh(ワットアワー)。AVIOTのPS-F500とPS-F1200の2モデルは、これらの上下関係にあるモデルだが、基本的には電源容量は重量とトレードオフであることを押さえておきたい。
「PS-F500」は定格出力500W、バッテリー容量512Whで、約6.3kgと比較的軽量で持ち運びも想定できるモデルだ。これは災害時など自宅での急な停電での使用に加えて、積極的に外に持ち出すアウトドアなどの活用にも適しているだろう。
低容量モデルではあるがACコンセントを3口備えるため、例えばノートPCと調理機器に同時給電するなど、家庭用の電化製品を同時に複数利用できる。USB-Cポートは2口でUSB-PD(Power Delivery)対応のため、スマートフォンやタブレットの急速充電もカバー。USB-Aポートも2口あるためモバイル系の充電には十分。さらにはシガーソケットも1口装備しているため、車載機器をそのまま使うことが可能だ。
「PS-F1200」は定格出力1200W、バッテリー容量1008Whの大容量モデル。13kgもあるので決して軽くはないが、まさに家庭用電源のバックアップに最適なモデル。本格的な防災向け1択として活用したいのであれば、こちらが本命といえるかもしれない。
ACコンセントはさらに増えて4口搭載となる上に、USB-Cポートは2口で、ガジェット類もUSB-PDで急速充電も同時に複数可能。USB-Aポートも2口(QC対応)と安心感を高める設計だ。
なお、2機種とも電源の端子類は前面の端子から、入力/出力をAC、DC、USBとグループ別にオン/オフが可能。また大型の液晶ディスプレイにて、バッテリー残量と現在の消費電力での残り時間も確認できる。こうしたマニュアル志向の操作は直感的で分かりやすい。
24時間365日サポート&「防災製品等推奨品認証」を取得
AVIOTのポータブル電源は、防災目的以外の利用シーンも想定している。そこで押さえておきたいポイントが、バッテリーに「リン酸鉄リチウムイオン」を採用していること。従来のリチウムイオンバッテリーと比べて長寿命で安全性が高く、何度充放電しても劣化が少ないのが特徴だ。
これは長期間にわたって安定して使い続けられる安心感だけでなく、日常的に繰り返し使うという用途にもマッチしている。ちなみに、家庭用コンセントを用いた急速充電時の充電時間はPS-F500が約2.5時間、PS-F1200は約2時間という仕様だ。
また、AVIOTは日本のメーカーであり、国内での24時間365日対応のサポート体制が充実している。製品トラブルが起こった際にも、すぐにサポートを受けられる安心感がある。不要になった際には、自宅までの無料引き取りサービスが用意されている点も評価に値する。
そして、AVIOTのポータブル電源は「防災製品等推奨品認証」を取得している。これは、非常時に確実に機能することが保証されている証。実際に購入する際の安心感はもちろんのこと、「防災のためだから」と家族を説得する材料にもなるだろう。
防災だけじゃない!日常使いにも便利なポータブル電源
両モデルを実際に試してみると、やはりポータブル電源の安心感はとてもいい。今回は実際に災害時を想定して使ってみたのだが、最初に電源を確保したいと考えた箇所がネット回線、Wi-Fiルーターだ。災害で自宅が停電しても情報収集などの目的でネット回線は確保しておきたいし、回線事業者はバックアップ電源により稼働していることも多いのだ。
そこで、PS-F500とPS-F1200を活用して光ユニットやWi-Fiルーター付近から復旧させることを考えても良さそうだ。もちろん同時にスマホやノートPCなどの充電も可能なので、ネット環境も維持が可能だ。
もう一つ、本格的な災害を想定するなら冷蔵庫も稼働させたいところ。AVIOTによる公式の推奨値ではPS-F500がミニ冷蔵庫で約5時間以上、PS-F1200が90W冷蔵庫で約10時間以上なので、家の冷蔵庫サイズに適していれば災害時の仮しのぎにはなるだろう。また、災害時には情報収集用にテレビ放送も視聴したくなる。実際に我が家の65V型のレグザも稼働できたので、これも安心材料だ。また9月の暑い時期には、扇風機を稼働させることで停電中も暑さをしのぐことができるだろう。
また、ポータブル電源を使う際にはAC出力の口数も心配になる事が多いが、利用する機器が増えると電源コンセントの位置、ケーブル取り回しも問題になりがち。これは壁のコンセントと同じく延長コード(電源タップ)の出番になる。ポータブル電源に接続する際、Wi-Fiルーターと光ユニットなど消費電力の小さい機器は、電源タップごとポータブル電源に接続できるという点を押さえておこう。
一方、ポータブル電源の日常使いとして考えたい活用法は、ガジェット系の充電ステーション化すること。PS-F500とPS-F1200は、家の中でもコンセントから遠い場所で利用可能で、スマホ・タブレット・ノートPCなどあらゆるものを同時にカバーできる大型の充電ステーションと捉えれば、家のリビングの一角などに置いておくモチベーションにもなる。
さらには、UPS(無停電電源装置)機能を搭載している。これにより、例えばデスクトップPCに接続しておけば、停電時にも0.01秒で内蔵バッテリーに切り替わって電源供給を継続してくれる。停電は災害時のみならず落雷などによっても起こるため、普段はデスクトップPCに繋ぎっぱなしで活用するというもアリだろう。
そのほか、PS-F500では本体背面部、PS-F1200では本体側面部にLEDライトを搭載しており、停電中の照明になるほか、SOSフラッシュとしても使用できそうな点は防災品として安心できる。
専用ソーラーパネル接続で災害時の充電も安心
合わせて紹介しておきたいのが、23%の発電効率を誇る専用ソーラーパネル「PS-SM100」「PS-SM200」との連携だ。こちらを活用することで、電力復旧まで日を要する災害時や長期のアウトドア活動でも、太陽光を使って自家発電が可能になる。
実際にPS-SM100とPS-SM200を用意して屋外での発電を試してみた。ソーラーパネル本体は折りたたみ式で、太陽に向けて角度を合わせることができる自立可能なスタンドも備えることで、設置が非常に簡単。デザインの見た目がオシャレという点も満足度が高い。
ソーラーパネルとしての性能は、AVIOTの公称スペックではPS-F500を約7~8時間で充電できるとのことだ。実際の充電スピードは天候に左右されるが、PS-SM100では49W、PS-SM200では121Wの充電を確認できた。長期にわたる電力不足が想定される災害時には、太陽光を利用した持続的な電力供給が可能な点は非常に頼もしい。
停電時の非常用電源としての活用をはじめ、ガジェット用の充電ステーション、デスクトップPCのUPS機能としての利用、さらにはソーラーパネルと連携することで持続的な電力供給も可能なAVIOT「PS-F500」「PS-F1200」。
ほかにもシリーズのラインナップとして、204Wh容量モデル「PS-F300」、2,560Wh容量モデル「PS-F3000」、そしてPS-F3000対応のソーラーパネル「PS-SM400」など、豊富に取り揃えている。
災害時に向けた備えとして最適なアイテムであることに加えて、普段の日常生活でも役立つポータブル電源だ。防災意識が高まる今こそ、いつかの災害時の備えとして取り入れてみてはいかがだろうか。
(提供 : プレシードジャパン)