以前は豪華なプレイルームが置かれていた
Google、Stadia体験ルームをリアル店舗から撤去
Googleはゲームストリーミングサービス「Stadia」がまもなく終了するとの噂をただちに否定し、「もっと素晴らしいゲームをもたらすために取り組み続けている」と発信していた。
その記憶も新しいなか、同社がリアル店舗からStadiaのショールームを撤去したことが明らかとなった。
これはGoogle初のリアル店舗、米ニューヨークのチェルシー店でのことだ。そこでは対面での購入や修理、顧客へのアドバイスや製品のデモなどが行われており、4年がかりで構築された旗艦店ともいえる存在だ。
米9to5Googleの調べによると、ここ1~2週間で、Stadiaの体験ルームが同店から消えたことが確認されたという。実際に店舗を訪れてみると、Stadiaルームはあとかたもなく撤去されており、Pixel Buds Proを中心とした体験スペースに置き換えられているそうだ。少なくとも6月下旬の時点では、Stadiaの体験ルームはまだ残っていたらしい。
8月2日(米現地時間)時点でチェルシー店にあるのは、Nest AudioやHubなどNest製品の体験ルーム、Pixelスマートフォンのカメラを試せるルーム、そしてPixel Buds Proの体験ルームの3つだという。つまりGoogleにとって「ゲームストリーミングよりも、ワイヤレスイヤホンの優先順位が高くなった」ことがうかがえる。
ありし日のStadiaルームでは、Stadia専用コントローラーとPixelスマホ、Pixelbook Go、Chromecast Ultra+テレビを使って、誰もがStadiaゲームを店内で体験できるようになっていたという。
その部屋には、ヘッドホンを使わずリスニング空間に浸れるオーディオ用のドームと、座ってゲームを楽しめる家具一式が置かれていたそうだ。今では全てが過去のものとなり、チェルシー店ではStoreではStadiaのデモは一切行われなくなったとのことだ。
Stadiaルームは2021年に開店した当初からあり、チェルシー店から撤去された最初の部屋となった。おそらくGoogleとしては3つの部屋を、新製品がリリースされるたびに入れ替えていくと推測される。
今年6月、Googleは2つ目のリアル店舗であるブルックリン店をオープンしているが、もともと体験ルームそのものがないとのことだ。ただし両店舗とも、他のGoogleハードウェア製品と並んでStadiaコントローラーがまだ販売されており、今日明日にもサービス終了、などということはなさそうだ。
- Source: 9to5Google