カメラ配置が刷新

「iPhone 16/16 Plus」9月20日発売。A18チップやカメラコントロールを備えた “Apple IntelligenceのためのiPhone”

編集部:成藤正宣

Image:Apple

アップルは、日本時間9月10日 午前2時から開催したオンラインイベントにて、6.1型スマートフォン「iPhone 16」、および6.7型スマートフォン「iPhone 16 Plus」を発表。9月13日より予約受付を開始し、9月20日に発売する。

両モデルとも、内蔵ストレージ容量は512GB/256GB/128GBの3種類、カラーバリエーションはブラック/ホワイト/ウルトラマリン/ティール/ピンクをラインナップ。価格はiPhone 16 128GBモデルが124,800円~、iPhone 16 Plus 128GBモデルが139,800円~となる。

独自の生成AI「Apple Intelligence」のために設計したと謳うiPhone新モデル。プロセッサーには3nmプロセスで製造された独自開発チップ「A18」を搭載。16コアのニューラルエンジンを備え、機械学習性能はiPhone 15搭載プロセッサー「A16」から約2倍に強化。システムメモリの帯域幅も17%拡張し、生成AIのパフォーマンスを最大限引き出すとする。

Image:Apple

基本スペックについても、6コアCPUの処理性能はA16から30%高速化。反面、消費電力は30%削減した。5コアGPUはA16から40%の処理速度高速化、35%の省電力化を実現し、デスクトップPCに匹敵するパフォーマンスを発揮すると自信をみせる。

放熱にも配慮しており、ゲームにおいて最高パフォーマンスを発揮できる時間を30%長く維持可能に。自然界の光のふるまいを計算し、より美しいグラフィックを再現するレイトレーシングのハードウェア処理もサポートしている。

なおApple Intelligenceは、今後実施予定の「iOS 18.1」アップデートにてベータ版として提供開始予定。提供開始当初は米国英語のみ対応となり、年内にオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ、英国ローカライズを順次予定する。その他の言語については来年以降順次対応を予定し、中国語、フランス語、日本語、スペイン語などをサポート予定とのこと。

左側面には、任意の機能を割り当てられる「アクションボタン」を搭載。任意の機能を割り当てて呼び出すことができ、時間帯ごとに呼び出す機能を変えることもできるという。

右側面には、カメラにワンタッチでアクセスできる「カメラコントロール」を新設。複数のセンサーを組み合わせることで軽いタッチ/深い押し込み/なぞる操作を区別して認識でき、カメラの起動からシャッター、ズーム、露出調整など複数の操作をシームレスに行える。

縦向き/横向きどちらでも使いやすく配慮した位置に「カメラコントロール」を配置(Image:Apple)
カメラの素早い起動をはじめ、撮影に関する操作を1か所でシームレスに行える(Image:Apple)

さらにカメラとApple Intelligenceを組み合わせた「ビジュアルインテリジェンス」にも年内に対応予定。日常生活で調べたい物事に出会った際、カメラを起動し撮影することで、Apple Intelligenceにより即座に検索することができると利便性をアピールしている。

カメラは2眼構成となっており、iPhone 15/15 Plusから配置を変更。4800万画素のメインカメラは、中央の1200万画素を切り取る形で光学2倍相当の望遠撮影が可能。1200万画素の広角カメラは従来の2.6倍の光を取り込むことができ、暗所での撮影性能が向上。被写体に近寄り大きく写すマクロ撮影にも対応している。

ビデオ撮影では、音声の空間オーディオ収録に対応。AirPods、Apple Vision Pro、サラウンドシステムで臨場感あふれる音声を再生可能だとする。オーディオミックスもより細かな編集が可能となるほか、機械学習アルゴリズムを利用して強力なノイズ低減を行うこともできるという。

画面は、有機ELとDynamic Island(ダイナミックアイランド)を採用したSuper Retina XDRディスプレイを搭載。コントラスト比は2,000,000:1で、標準最大輝度は1,000nitsで、HDRのピーク輝度は1,600nits、屋外ピーク輝度は2,000nits。従来よりもさらに強度を高め、一般的なスマートフォンのガラスの2倍頑丈だと謳う「Ceramic Shield」で保護する。ボディ素材はアルミニウム、背面にはカラーインフューズドガラスを装着する。

(Image:Apple)

OSはiOS 18を搭載。高度なバッテリー管理機能や、SOS発信に動画や写真を添付できる機能など緊急時用機能もさらに拡充させた。衛星経由のSOSおよび「探す」機能の対応地域も拡大させるという。

ビデオ再生換算でのバッテリー持ちは、iPhone 16が最長約22時間、iPhone 16 Plusが最長約27時間。インターフェースはともにUSB-Cを採用し、35分で最大50%の急速充電に対応する(20W以上の充電アタプターが必要)。MagSafeにも対応し、QiまたはQi2ワイヤレス充電が可能。SIMカードはnano-SIMとeSIM、またはeSIM2つのデュアルSIMに対応する。

外形寸法および質量は、iPhone 16が71.6W×147.6H×7.80Dmm/170g、iPhone 16 Plusが77.8W×160.9H×7.80Dmm/199g。

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