ますますApple Watch Ultraとの差がなくなる?

「Apple Watch Series 10」、睡眠時無呼吸症候群の検出可能に?耐水性能も向上か

Image:Samio20/Shutterstock.com

まもなくアップルは「It’s Glowtime.(時が満ちる。)」イベントを開催し、次期「iPhone 16」シリーズなど複数の新製品を発表すると予想されている。その1つである「Apple Watch Series 10」につき、米9to5Macが「信頼できる情報筋」から得たという詳細を伝えている。

睡眠時無呼吸症候群の検出が可能に

Apple Watch Series 10には新機能を備え、より正確な計測結果を出せるECG(心電図)/心拍センサーが搭載されるという。その機能の1つが睡眠時無呼吸症候群の検出と伝えられているが、これはBloombergの報道も裏付けていることだ。

この機能は、すでにある睡眠トラッキング機能に基づき構築されているとのこと。watchOS 11の新たなバイタルアプリと同じく、睡眠時無呼吸症候群を診断するには、ユーザーは数日間Apple Watchを装着したまま寝る必要があるとされている。

以前Bloombergは、睡眠時無呼吸症候群の検出は、血中酸素飽和度(SpO2)の測定と結びついていおり、係争中のMasimo社の特許が絡んでくるため、「厄介な問題に突き当たっている」と報じていた。それが、解消したのかどうかは不明である。

より大きな画面と新たな文字盤

Apple Watch Series 10の画面が大型化することは、複数の識者らが主張してきたことだ。今回の情報源もそれを裏付けつつ、新たな小型モデルは41mmの既存機種よりも解像度が高いが、45mmよりも少し低いとする。かたや新たな大型モデルでは、解像度はApple Watch Ultra(49mm)とほぼ同じだが、画面サイズが少し小さいとのこと。

こうした証言から、Apple Watch Series 10は44mmと48mmの2サイズだと推測されている。別の著名リーカーは42mm/46mmだと主張しており、かなりの隔たりがある。

一新されたディスプレイを活用するため、新たなウォッチフェイス(文字盤)も導入するとのこと。1つは、周囲の光に反応する「Reflections」。また、エルメスモデル用にボートやヨットの競技会を意味する「Regatta」もあり、簡単にタイマーを開始できるとのことだ。

興味深いのは、このRegattaはApple Watch Ultraでも利用できる可能性があるとの情報だ。これは、Apple Watch Ultra専用のエルメスバンドが登場する兆候かもしれない。ほか、潮汐に関する情報を表示する新たなコンプリケーションも追加する予定だという。

Apple Watch Series 10は耐水性能が向上

現行モデルApple Watch Series 9の耐水性能は水深50mまでで、スキューバダイビングなどには推奨されていない。一方、Apple Watch Ultraは最大100mもの耐水性能があり、最大40mのレクリエーションスキューバダイビングにも使用できる。

今回の情報筋によると、Apple Watch Series 10は水深20mまでの高速ウォータースポーツ向けに公認される予定だと語ったという。これにより、現在Apple Watch Ultra専用となっている純正の水深アプリも搭載されるとのことだ。

「Apple Watch Ultra 3」や「Apple Watch SE 3」も発表

Apple Watch Series 10は前モデルよりもスリムなデザインとなるという。その一方、Apple Watch Ultra 3は同じデザインを維持し、Apple Watch SEも「時が満ちる。」イベントで登場する見通しだと伝えられている。

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