韓国ET Newsは8.7インチになると主張

「iPad mini」、有機EL版が2026年発売?画面サイズは8.4インチか

Image:Hadrian/Shutterstock

アップルはM4「iPad Pro」において、初めてiPadモデルに有機EL(OLED)ディスプレイを搭載した。次に有機ELに移行するのはiPad miniであり、2026年になるとの予想が報じられている。

ディスプレイ関連サプライチェーン調査会社DSCCは、次の有機EL搭載iPadは8.4インチモデルになると述べている。このサイズのiPadはAirでもProでもなく、mini以外にはあり得ない。現行の第6世代iPad miniは8.3インチの液晶ディスプレイを搭載しているが、8.4インチは僅かにベゼルを狭くするだけで実現できるだろう。

11.1インチ/13インチiPad ProはツースタックタンデムOLED(アップルは「タンデムOLEDテクノロジー」と呼称)、つまり有機ELの発光層を2枚重ねとして、高度の明るさやコントラスト、長寿命を実現している。が、iPad miniは発光層が1つのシングルスタックOLEDとのことだ。

アップルはiPadモデルの好調な人気をを追い風として、今後の数年間でハイブリッドOLEDディスプレイ需要の大半を占めると予想している。ハイブリッドOLEDとはリジッド(硬質)OLEDとフレキシブル(折り曲げられる)OLEDを組み合わせたものであり、技術的にはガラス基板に薄膜封止技術を組み合わせた工法だ。これによりディスプレイが反り返る問題を解消し、薄型化が可能となる

DSCCによれば、アップル製品のハイブリッドOLED需要における割合は、2027年までに90%以上、2028年でも80%以上にもなるという。iPadの製造台数は他社のタブレットやノートPCに対して圧倒的であり、13インチ M4 iPad Pro向け有機ELパネルの出荷量が「Surface Pro」の20倍以上とのアナリスト報告もあった

有機EL版iPad miniが2026年に発売されるとの噂話は、複数の情報源が伝えてきたことだ。先月初めには、主要サプライヤーとしてサムスンディスプレイが選ばれる可能性が高いという具体的な話も報じられていた。ただし画面サイズについては諸説あり、韓国ET Newsは8.7インチになると主張している

iPad miniやiPad Airなど普及モデルが有機ELに移行する上で、懸念されるのは価格だろう。iPad Proが「タンデムOLEDとしては破格の安さ」と評されたように、わずかな値上げに留まると期待したいところだ。

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