iPhone SE 4がRAM 8GBの可能性が高まる

2025年のiPhone 17は「Pro Max」のみRAM 12GB、その他は8GBか

Image:LittlePigPower/Shutterstock.com

先日、2027年の「iPhone 17」シリーズは全モデルがRAM 12GBを搭載するとの噂話が伝えられていた。その数日後、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が、RAM 12GBは「iPhone 17 Pro Max」に限られるとの見解を明らかにしている。

著名リーカー手机晶片达人氏は、iPhone 17シリーズが4機種ともRAM 12GBになると述べていた。しかしKuo氏によれば「12GB DRAM」はiPhone 17 Pro Max限定であり、超薄型モデル(通称「iPhone 17 Slim」)や「iPhone 17」、「iPhone 17 Pro」および「iPhone SE 4」はすべて8GBに留まるという。

アップル製品におけるRAMの容量は、いよいよ重要性を増しつつある。なぜならiOS 18以降に導入するAIツール群「Apple Intelligence」には最低でもRAM 8GB以上が必要とされるからだ。この要件を満たす現行デバイスはiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのみであり、iPhone 15/15 Plusは6GBしか搭載しないため除外される。

来月のイベントで発表されるiPhone 16シリーズからは全面的に8GBに移行し、今後すべての新型iPhoneがApple Intelligenceに対応する見通しだ。さらに12GBに増えれば、より強力なオンデバイスAI(クラウドに依存せず端末内で完結する)機能が実現すると思われるが、2025年時点では最高級モデルに限られるのかもしれない。

なお、macOS 15.1ベータ版からはiPhone SE 4がRAM 6GBに留まり、Apple Intelligenceが動かない可能性の手がかりが見つかっていた。しかし、今回は著名アナリストがそれを否定した格好である。

Kuo氏はiPhone 17 Pro MaxのRAMが12GBに増えるほか、ベイパーチャンバー技術とグラファイトシートを組み合わせた冷却システムが搭載されるとも述べている。他のiPhone モデルは、引き続きグラファイトシートのみ使うとのことだ。

すでにサムスンは、Galaxy 23シリーズ以降にベイパーチャンバーを採用している。iPhone 16シリーズはバッテリーケースも金属製にして冷却性能の向上を図っていると噂されるが、アップルもiPhone 15 Proモデルの過熱問題で懲りたのかもしれない。

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