パフォーマンスの上げ幅は約10%とも

Windows 11、Ryzen CPU向けアップデート「KB5041587」提供開始。ゲームなどでパフォーマンス向上に期待

Image:AMD

マイクロソフトはWindows 11の大型アップデート24H2で、AMDのRyzen CPUのパフォーマンスを改善するパッチを提供する予定だが、それに先行し現在の23H2バージョンにも、この機能を単独の更新プログラム「KB5041587」として提供し始めた。

KB5041587更新プログラムは、Windows Updateのメニューから当該の更新プログラムを探して、ダウンロード~適用する必要がある。この更新プログラムを適用することで、Zen 4~Zen 5アーキテクチャーのRyzen CPU搭載システムで、主にゲームのパフォーマンスが向上するはずだ。AMDによれば、Windows 24H2と23H2でパフォーマンスの向上幅に際はないとのことだ。

Windows InsiderプログラムにおけるWindows 11 24H2アップデートのテストでは、Ryzen 7700X CPUを搭載するシステムおよび画面解像度1080p(フルHD)で実行されるゲームにおいて、約10%ほどのパフォーマンス改善が見られたと報告されている。

AMDがZen 5アーキテクチャーを採用したCPUは当初、期待したほどのパフォーマンスを発揮することができず、レビュアーを失望させていた。そのため、AMDはマイクロソフトと協力して、Windows 11におけるAMD固有の分岐予測処理コードの最適化を24H2アップデートで提供すべく取り組み、さらにマイクロソフトはその成果を23H2向けにもバックポートしたということだ。

ちなみに、Windows 11 24H2アップデートは9月下旬にリリースされる予定なので、それまで待ってアップデートを適用すれば自動的に今回のパフォーマンス改善パッチも適用される。すぐに24H2を適用したくない場合は、KB5041587を単独で適用すると良いかもしれない。ただ、Windows 11 Home/Pro 22H2は2024年10月8日にサービスが終了し、以後はセキュリティ更新プログラムのみの提供となるので、いずれにせよ24H2アップデートは速やかに適用する方が良さそうだ。

関連キーワード: