「iPhone 16」の5割増しになる?

2025年の「iPhone 17」、全モデルがRAM 12GB搭載か

Image:PixieMe/Shutterstock

次期「iPhone 16」シリーズでは、全モデルともRAM 8GBを搭載することが確実視されている。だが、翌年の「iPhone 17」シリーズでは5割増しの12GBになるとの噂が伝えられている。

現行のiPhone 15シリーズでは、標準モデルとProモデルとでは搭載RAM容量が異なる。iPhone 15とiPhone 15 Plusが6GB、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxが8GBである。今のところ「Apple Intelligence」がiPhone 15 Proモデルでしか動かないのは、この点が理由だと言われている

こうしたApple Intelligenceのシステム要件から、iPhone 16シリーズでは4機種すべてにRAM 8GB搭載が予想されている次第だ。次期廉価モデル「iPhone SE 4」でも、同じ理由からRAM 8GBとなる可能性が高い

そんななか、著名リーカー手机晶片达人(Phone Chip Expert)氏は中国SNSのWeiboに、「AIのiPhoneに買い替えたければ、2025年のiPhone 17が良い選択かもしれない」と投稿。なぜなら、iPhone 17には12GBのRAMが搭載と、より多くのエッジAIアプリケーションが搭載されるからだという。

エッジAIアプリケーションとは、クラウドサーバーに頼らずデバイス内で直接実行されるAI処理を指す。「エッジ」とはネットワークの末端を指し、一般的には「オンデバイス処理」とも呼ばれる。

2025年のiPhone 17シリーズでRAM容量が増えるとの噂は、今回が初めてではない。香港の投資会社HaitongアナリストJeff Pu氏は、iPhone 17 ProとPro Maxには12GBのRAMが搭載されるが、iPhone 17標準モデルと噂の「Slim」または「Air」には8GBのRAMが搭載されると主張していた

しかし、今回のリーク情報では、iPhone 17全モデルが12GB RAMに増やされ、AI処理能力の底上げが図られるようだ。廉価なiPhone SE 4がRAM 8GBになるとすれば、フラッグシップを差別化する意図もありそうだ。

この情報をもたらし手机晶片达人氏は、アップルの未発表製品を正確に予想してきた実績がある。古くはiPhone 7が防水機能を備えること、iPhone 14標準モデルにはA15チップが引き続き採用され、より高性能なA16チップは‌Proモデル専用になることをいち早く的中させていた。

iPhone 16の目玉機能となるApple Intelligenceは、しばらくは米国英語のみの提供であり、日本語で利用できるのは先のことになる。またRAMが増えればオンデバイスAIだけでなく、マルチタスクも快適となるだろう(バックグラウンドのアプリを直ぐに起動できる等)。それらを念頭に置きつつ、9月10日のiPhone 16シリーズ正式発表を待ちたいところだ。

関連キーワード: