前モデルから全方面でアップデート

EcoFlow、56分でフル充電できる1kWh級ポータブル電源「DELTA 3 Plus」

編集部:平山洸太

「EcoFlow DELTA 3 Plus」

EcoFlowは、ポータブル電源「EcoFlow DELTA 3 Plus」を9月1日に発売する。価格は149,600円(税込)。

容量1024Wh/出力1500W(瞬間最大3000W)に対応するポータブル電源。同社DELTAシリーズ初の「Plus」モデルとして、「業界標準を再構築」するとアピールしている。前モデルである「DELTA 2」から全方面でアップデートが行われており、充電時間の短縮、耐久性、使い勝手、機能性などが強化された。

左が従来のDELTA 2

ACコンセントからの充電時間は56分となり、従来の80分から大幅に短縮。この急速充電能力については、第三者認証機関のSGSから「Fast And Safe Charging」をポータブル電源業界では初めて認定を受けたとしている。また、ソーラー入力でも70分(1000Wの場合)で充電が可能。ACとソーラーの同時入力にも対応し、この場合は56分で充電できる。

また、同社別売アクセサリー「Alternator Charger」を利用することで、車から1.3時間未満で充電することも可能。加えて未発表の製品となるものの、同社が予定しているスマート発電機(1.8KWh)を使用することで、1時間未満でフル充電できるという。

Alternator Chargerと接続した様子

同時に13台のデバイスを稼働できる。ACやUSBなどの主要な出力ポートを本体前面に設けることで使いやすさに配慮。逆に抜き差しの少ないAC入力やDC入力ポートについては背面に集約している。運転音についても配慮しており、600W以下では30dB以下とすることで「全く気にならないほど静か」だと説明する。なお、1200Wの場合は40dB以下となる。

10年間の耐久性をアピールしており、4000回以上の充電サイクルでも80%以上の容量を維持するとのこと。バッテリーセルには、従来の三元系リチウムイオンバッテリーの3倍の寿命をもつ、LiFePO4(40135)バッテリーを採用する。さらに保護技術として、バッテリーパックはIP65の防水防塵を備えるほか、バッテリーマネジメントシステムと火炎防止技術を採用する。

10年間使えるとアピールする

専用アプリからのコントロールをサポートしており、バッテリー残量や電力などを把握することが可能。台風警報モードやUPS停電リマインダーなど、緊急時のバックアップに向けた機能も利用できる。またTOU(Time of Use)モードでは、日常の電力使用を最適化し、コスト削減を実現するとのこと。ほか、切り替え時間10msのUPS機能を搭載する。

専用アプリに対応。アプリからは各種機能が利用できる

外形寸法は397W×283H×200Dmmで、質量は約12.5kg。別売のエクストラバッテリーを使用することで、最大5kWhまで容量を拡張できる。DELTA 3エクストラバッテリー(1kWh)のほか、DELTA 2 Maxエクストラバッテリー(2kWh)、DELTA Pro 3エクストラバッテリー(4kWh)に対応する。

DELTA Pro 3エクストラバッテリーと組み合わせた様子

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