Apple Intelligence抜きでも自信あり?

「iPhone 16 Pro/Pro Max」2モデルとも5倍光学ズーム搭載の噂再び。アップルは大ヒットを予想?

Image:Kryuchka Yaroslav/Shutterstock.com

アップルは「iPhone 15 Pro Max」専用だった5倍望遠カメラを、次期「iPhone 16 Pro」および「iPhone 16 Pro Max」両モデルに搭載するとの噂が何度も届けられてきた。以前はレンズの供給元が報じられていたが、新たに折りたたみ式ズーム・モジュールの供給元がLG Innotekになるとのサプライチェーン情報が届けられている。

韓国の電子業界誌The Elec報道によると、LG InnotekはiPhone 16 Proの初期在庫モデルにとって唯一のサプライヤーになるという。同社は、昨年も(iPhone 15 Pro Max向けの)供給を独占していたとのことだ。

一般的にアップルやサムスンなど高倍率の光学ズームを備えたスマートフォンは、レンズやミラーにより光の向きを変え、本体に対して横方向にレンズを配置するペリスコープ(潜望鏡)技術を採用している。ちょうど折りたたんだような構造を持つために「折りたたみ式」とも呼ばれている次第だ。

なお、アップルは「テトラプリズム」という独自の用語を使っている。プリズムで4回(テトラ)反射し、120mmという長い焦点距離を確保することで、5倍の光学ズーム/25倍のデジタルズームを実現している。

iPhone 15 Pro Maxの望遠レンズには3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正が採用され、3方向に動くことができるため、従来の2倍の微調節が可能であり、ズームアップしても鮮明な写真を撮影できる。この技術が、iPhone 16 Pro両モデルに搭載される見通しだ。

この初期在庫は第4四半期頃に使い切られ、その後はセカンダリベンダーであるFoxconnとCowellをが製造すると伝えられている。一方、日本のシャープは当初はサプライヤーに加わると見られていたものの、結局は参加しないと予想されるという。

別の記事でThe Elecは、iPhone 16シリーズの初期生産のうちProモデルが約70%に上るとの推定を報じていた。パーツ業界は2024年末までに全生産台数を9010万台と見積もっており、iPhone 16が2450万台(27%)、iPhone 16 Plusが580万台(6%)iPhone 16 Proが2660万台(30%)、iPhone Pro Maxが3320万台(37%)とのことだ。

目玉機能となるApple Intelligenceは、しばらくは米国以外の国や地域では利用できない。それでもアップルは、iPhone 16 Proモデルが大ヒットすることに賭けているようだ。

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